シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
金婚記念の中国・アムド旅行

到着2日目は蘭州市内にある甘粛省博物館へ。パスポートを出して無料で入館できます。写真撮影はOKですが、フラッシュ撮影と動画撮影はダメ。これらのことをドルジェに教えて彼女がチケットを買いに行く。「ガイド証」がないので彼女も有料です。博物館は3階に分かれていて、人類誕生やマンモスなどの標本から次第に現代に移行していく陳列は万国共通。

この博物館は甘粛省博物館なので、考えてみれば敦煌も甘粛省なのですね。

 

その前の朝食風景をご覧ください。ホテルの裏側にある屋台の店がたくさん。みんな汗びっしょりかいて小麦を焼き、肉を炒め、活気に満ちています。うちの奥さんは、ふだんは絶対に食べないジャージャー面。ドルジェとドライバーは何を食べたか忘れましたが、私はここでも牛肉面。“醜女(しこめ)の深情け”ではないですが、長い間の「牛肉麺食べたい!」の“怨念”が爆発したのでしょう。まァ許してください。

ピントがぼけましたが、牛肉面です

朝食を提供する屋台の中で、ワイフとドルチェが、何を食べましょうかと思案中。

この回族の夫婦も一生懸命働いています。若い奥さんはスカーフをしていません。

やっと朝食にありつきました

屋台ではないこのような食堂もあります。

 

ここでドライバー君が出てきました。26〜27歳と若いと思ったらなんと37歳。ノコちゃんの故郷ではないのですが、何らかのつながりがあるといっていました。ここチベット・アムドでもモンゴルでも、多くのところでは家族や親類あるいは同郷・同族で共同して仕事をします。

どうですか?

 

彼の名前は、なかなかイケメンなのですが名前が難しくて覚えられないのです。ガイドのドルジェも本当はドルジェチ何とかなのですが・・・ずっと農村でトラックの輸送をしてきたと言い、今回は友人の車を借りてきたといいます。初めて韓国の車に乗りました。なかなか良い車です。車が泥をかぶっても洗車をしないので、それを指摘すると翌朝にはピカピカにしてきます。ツアーのドライバーの心得などというものを教わっていないのでしょう。初日は蘭州のホテルのわたしたちの部屋にまで一緒に来ました。彼もなんで自分がお客さんの部屋まで一緒に行くのか分からなかったのでしょうか。

この写真は、麦積山石窟の高いところです。

 

この2日目のメインは、今回の旅の2つの目的の一つである「麦積山(ばくせきさん)石窟」です。ここは3回目の訪問です。

車は天水の街へ向かいます。道中の様子を書けばいいのでしょうが、何度も行くとあまり感慨もわきません。それよりも体調が悪いところへナビシートに座った私へのエアコンの冷気が直接ぶつかって、鼻水、くしゃみと咳で大いに苦しみました。バカなことにその席に3日も我慢して座っていたことに今となってあきれています。

| シルクロード | 09:31 | comments(0) | - |
番外編―台風一過、地球規模の気候変動を危惧する

台風一過、今日は素晴らしい天気です。朝、ワイフと一緒に近くの多摩川の堤防に行きました。先ほどまでの強烈な風と強雨。いつもは悠々と流れる大河・多摩川。それが堤防のすぐ下を茶色の濁流が土砂をかき混ぜながら流れています。堤防から10メートルほどのバス通りには泥が溢れて、一台の車が主のいないまま放置されています。

私たち夫婦と同じような気持ちの人が多いのですね。

多摩川の対岸は南武線の久地あたりです

手前の残骸のようなものがあるところまで濁流が上がってきたのだと思います。

いやそれ以上に上がったのかもしれません。

河原はすべて濁流の下です

 

指をさしたすぐのところまで水が来て溢れたのです。

 

 

考えてみると、私たちが上海から成田に帰ってきたのは9月10日深夜。わたしは知らなかったのですが9月8日くらいに千葉県などを襲った台風15号の直後だったのですね。政府は内閣改造で大忙し、千葉県知事はどこへ姿をくらましたのか「不動の姿勢」。今でも被害は復興されていません。

 

それで、昨日の台風19号での襲来でした。今回の台風は史上最強。普段とはちがって、私は家のすべての雨戸を閉め、靴を玄関から上にあげ、あれこれ家を守る活動をしていました。雨戸はこの家を購入以来、一度も閉めたことのないものもありました。占めるのに苦労しました。一番風が強かったのは午後7時半過ぎから2時間くらいでした。わたしはいつもは9時前にはベッドに入るのですが、それでも岡山、福島、北海道などから「多摩川が決壊したけれど大丈夫ですか?」などの電話が来ました。ありがたいことです。一応、娘と息子からも来ましたが。

 

前衆議院議員の宮本たけしさんからもフェースブックが来ました。でもあれは二子玉川にそそぐ小さな川の水があふれて街中に出て行ったようなのですが、それを氾濫というのでしょうね。多摩川の向かい側の武蔵小杉辺りは本当に多摩川があふれて、友人のトランぺッター松平晃さんの家が床上浸水したという知らせもありました。

 

今(13日午前10時45分)時点で、死者9人、行方不明22人という被害が出ています。なんでこれほどの被害が出るのでしょうか。政府も知事も施策が遅いのは変わりませんが、やはり地球規模の気候変動が主たる原因ではないかと思います。

 

夜の10時になると風はやみました。わたしは家じゅうの雨戸を開けまくりました。

もう東京での台風は過ぎました。東北は大変でしょうが、こちらは終わったので申し訳ないのですが、満天の星と月をベッドから眺めていました。そこで考えました。

持続可能な地球という課題です。

 

2014年、ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは懸命になって、世界に向けて平和を訴えました。世界の若者よ平和を守るために立ち上がれ!と。

最近では、16歳の高校生グレタ・トゥウンベリさんが、この気候変動の問題について、世界各国の政治指導者を叱咤し、世界の若者の覚醒を訴えました。結果、世界各地で数百万の若者が立ち上がり、少なからぬ政府と指導者が彼女の訴えに同調しました。

 

グレタさんの訴えは、すでに私を含めた多くのものが主張していたことでした。しかし私たちと違っていたことは、彼女は父親を説得してボートで大西洋を渡り、ニューヨークの国連で訴えたことです。そして世界の若者たちもこれに呼応して立ち上がったことです。

 

熊谷の41・1度という暑さがニュースになっていましたが、昨年と今年の夏の暑さを考えれば、もうすでに普通のことのように思えます。今年の異常な暑さは

は耐えられるものでありませんでした。では、来年はどうなっているでしょう。このようにして毎年毎年、地球が壊されているのですね。もうこれ以上は地球の破壊を許してはいられません。

| お知らせ | 12:07 | comments(0) | - |
金婚記念の中国・アムド旅行

いま、台風19号の猛威のもとで、閉めた雨戸を少しだけ開けて、猛烈な雨を横目に見ながら、遅ればせながらの旅日記をやっと書く気になりました。

9月5日の出発前は側頭部に酸素が空白になったような状況になり、チベットでの3000メートル以上の滞在は無理だろうなと、我ながらビビった状況でした。

 

目的地は青海省の首都西寧ですが、いつものガイドノコちゃんのプロデュースです。甘粛省の麦積山石窟と炳霊寺石窟などです。

そこから西寧まで行って、最近、カレー屋さんを始めたというノコちゃん夫婦のお店へ行ったり、回族のモスクなどへ行きます。

 

そのうえ、最近はあまり体を動かしていないので脚が萎えて体力が弱っている状態でした。

たった1人の同行者にも一度“キャンセルしようか?”と言ったのですが、「何人もの友達に金婚のお祝いで2人でチベットに行くのよと言ってるし、もうあなたなんかと絶対に旅行なんか行かない!」と、おきまりの速射砲弾が飛んできます。

ここは麦積山石窟です。高さ80メートルあたりまで足で登ってたどり着きます。

けっこう、仲良く見えるでしょう?

 

そんなこんなで、いつものような万全の準備もロクにできないで成田を後にしました。といっても出発前から、「上海空港付近の天候が荒れていて、上海から来る飛行機の到着が遅れている」とのアナウンス。最近は外国へ行くたびに、おしゃべりしての乗り遅れや、時間前に飛行機が出発してしまったりの災難続きでしたが今度も、です。

 

上海から蘭州行きの乗り換えなので、機内で何度かCAに聞いたのですが、みんないい返事しかいいません。漢人の性格は知っているつもりなのですが、その中に日本人のCAが居ました。彼女は最後にこう言いました。「上海空港に着く30分後に蘭州行きが出ますので、間に合いますよ」と。わざわざ調べてくれたのです。でも考えてもみなさい。着陸から30分では間に合うわけがない。

 

私の予測が的中でした。アジアで一二を争う上海の虹橋空港の滑走路に着陸したのは確かに蘭州行きの便の30分前でした。そこから飛行機が誘導路を通ってターミナルまで行くのに30分以上かかりました。完全に諦めました。

もう一つ文句を言いたいことがあります。上海空港は絶好の好天気でした。空港内で通りすがりの職員に天気の状態を聞いたのですが「昨日からずっといい天気でしたよ」。中国東方航空は飛行機の遅れにもウソをつくのですね。

 

ターミナルに着くとガイドが待っているはずです。いましたいました!

歓迎の人たちの中に一目でそれとわかる女性です。というのは日本人女性のような化粧と服装です。車に乗ってから聞くと、驚いたことにまだ3週間前に日本での5年間の留学から帰ってきたばかりだと言います。

左が「ガイド」のドルジェ。

右はドルジェンに会いに来た友達。地域のテレビ局のアナウンサーだそうです。

 

 

東京女子大学の大学院で文化人類学を勉強したといいます。名前はドルジェ。ノコちゃんと同郷だそうです。もちろん、ガイドの経験はありません。西寧在住のチベット人ガイドの「のこちゃん」は、私のような何度も来たことのある経験者にはこのような「ガイド」を送り込んで来るのです。任せておけ、という気持ちです。

 

八王子に住んでいたという彼女とは話すことがたくさんあるゾと思いながら、とりあえずホテル近くで「牛肉面」を食べる。もちろんビールつきです。

この牛肉面は日本では「蘭州ラーメン」などと呼ばれています。最近は都内各地で開店しています。

私はこの夕食とよく日の朝食・昼食ともこの牛肉面でした。

 

(いま、12日午後4時、狛江市内で高齢者の避難勧告が出ました。わたしの住居は対象外でしたが。全国でも予測のつかないほどの被害が出る可能性があります。どうか大きな被害が出ませんように。午後4時に市内で全員が避難するようにスマホに連絡が何度も来ています。10分に1回くらい、ピンポンピンポンと警報が鳴って避難連絡が来ています。わたしたちは屋根が吹き飛ばされない限り、いざという時は二階にいればいいだろうと判断して水や簡単な食べ物などを移動しました。明日、このブログを送ろうと思ったのですが、午後5時半の今、お送りします。どうか大きな被害が出ないようにと祈るばかりです)。

| チベット関連 | 17:31 | comments(0) | - |
ご連絡です

皆様ご承知のように、今年最大規模の台風が来ます。

 

12日土曜日に企画しております、第106回シルクロード講座は中止とさせていただきます。

当日、台風のコースが逸れてしまう可能性がないわけではありませんが、今回は難しそうです。

清水先生の「軒丸瓦の文様からみた文化伝播の一様相」は、来年のいずれかの機会に再度、企画いたします。

 

10月10日 日本シルクロード文化センター代表・野口信彦

 

まわりの方にお伝えいただけるよう、お願いいたします。

| シルクロード講座のお知らせ | 08:59 | comments(0) | - |
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