シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
2019年 12月 8日 8:12 AM JST アングル:ウイグル人権法案、中国が香港問題以上に反発する理由

外電のコピーです=野口

Reuters

 

·  [ワシントン 5日 ロイター] - 中国政府は、トランプ米大統領が先月署名して成立した香港人権・民主主義法に怒りを表明した。しかし、米下院が3日可決したウイグル人権法案は、もっと露骨に中国政府を締め付ける内容となっており、中国がさまざまな報復措置を本格的に講じて米中貿易合意に向けた取り組みが台無しになる恐れがある。

ウイグル人権法案は、新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族ウイグル族を弾圧する当局者に制裁を科すことなどを求めている。米議会関係者や中国専門家の話では、特に中国政府は、個人の監視に使われる顔認証や音声認識の技術や製品の輸出を禁じる条項に神経をとがらせているという。

中国政府は、法案で共産党政治局員が初めて制裁対象に加えられた点にも気分を害するだろうが、禁輸などの商業的な措置の方が中国共産党指導部の利益に実質的打撃を与える効果が大きいと複数の専門家は話す。

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米上下両院の主要メンバーとトランプ政権はかねてから、中国が国連の推定で少なくとも100万人のウイグル族を拘束していることについて、人権と宗教の自由に対する重大な侵害だと警告を発してきた。一方で中国は、そうした非難は不当だと突っぱねている。

ある中国政府筋はロイターに、中国とすれば香港人権法はまだ我慢できるものの、ウイグル人権法案は「やり過ぎ」で、トランプ氏が最優先課題とする米中間の「第1段階」の貿易合意への道筋が損なわれかねないとの見方を示した。

米議会関係者の1人も、ワシントンにいる中国政府に近い人物から最近、香港人権法よりもウイグル人権法案の方が反感を持たれる理由が山ほどあると言われたことを明らかにした。

なぜならウイグル人権法案には、もうけを生み出すセキュリティー関連技術の厳格な禁輸や、資産凍結の脅し、これに関連しての中国当局者へのビザ発給禁止が盛り込まれているからだ。

カリフォルニア大学で中国・太平洋関係を研究するビクター・シン准教授は、中国において大衆監視は巨大ビジネスになっており、法案が可決されると多くの関連ハイテク企業が痛手を受ける可能性があると指摘した。

中国は2017年に、国内治安維持で約1兆2400億元(1760億ドル)を支出。政府支出総額の6.1%に相当し、国防費を上回った。監視技術向けを含めた国内治安関係予算は、新疆ウイグル自治区や北京などの地域で倍増している。

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シン氏は、これらのハイテク企業への出資者には共産党幹部の親族が入っており、法案が通れば金銭的な打撃を受けてもおかしくないと述べ、「法案が彼らの収益を直撃するからこそ、中国がより強く反発している」と説明する。

また同氏は、法案が成立すれば、中国企業は米国からの技術調達能力が損なわれ、製品開発に悪影響が及ぶと予想する。

<懸念される貿易協議の行方>

中国は、ウイグル人権法案は米中の協力関係に冷や水を浴びせると警告しており、貿易協議への影響が懸念されつつある。折しも15日には米政府による新たな対中関税の発動が予定されているところだ。

中国国営メディアは5日、ウイグル人権法案に対して強硬な報復をするべきだと論じた。国営英字紙チャイナ・デーリーは法案について、米国との関係をせっかく安定化させようと努力する中国への「裏切り」だと断じ、報復を覚悟するべきだと示唆した。

中国の崔天凱駐米大使は4日、米中は貿易面での意見対立の解決を目指しているが、「破壊勢力」が両国間にくさびを打ち込もうとしていると発言した。

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ホワイトハウスはまだ、トランプ氏がウイグル人権法案に署名するかどうか明言していない。与党・共和党が過半数を握る上院での審議日程も決まっておらず、マコネル共和党院内総務の胸三寸という状況だ。上院外交委員会のリッシュ委員長(共和党)は、慎重な姿勢で手続きを進める方針で、ロイターに「中国との関係があり、貿易協議が進展していることなどから、こうした協議が何の成果ももたらさないような事態を招く行為は、慎むことが大事だ」と語った。

(By Matt Spetalnick記者 Patricia Zengerle記者 David Brunnstrom記者)

| ウイグル情報 | 10:55 | comments(0) | - |
中国:内部文書が示す大規模なウイグル弾圧

中国:内部文書が示す大規模なウイグル弾圧

 

12月3日に公表された国際アムネスティ事務局が公表した文書を紹介します。

 

2019年12月 3

[国際事務局発表ニュース]

国・地域:中国

トピック:先住民族/少数民族

 

新疆ウイグル自治区の施設で、イスラム教徒などの市民数十万人が虐待を受けている実態を詳述した、あらたな中国政府の機密文書が、白日の下にさらされた。

 

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は11月24日、「チャイナケーブルズ」と題した極秘文書を公表。極秘文書は同自治区における大規模拘禁の枠組みを詳細に記している。

これまで中国は、収容施設の存在を否定してきたが、その存在を裏付けるあらたな証拠が出てきたことで、政府の主張は一層空疎に聞こえる。

 

日を追うごとに、中国政府がウイグル人やカザフ人らに加えているおそるべき虐待について、世界中がもっと知るようになっている中、機密文書は、中国が途方もない規模で民族的、宗教的少数者に迫害を加えている現状を示している。

ここで明らかにされた人権侵害の実態は、アムネスティが元被収容者自身や現在収容されている人たちの家族から得た情報と一致する。

 

今度こそ、中国政府は、「施設は職業訓練所」などという空疎な反論をやめ、何十万もの行方不明の市民がどこで何をしているのか、安否情報を求める彼らの家族に対して、誠意ある対応をとるべきである。

中国は、隠すことがないのであれば、アムネスティなどが求めている独立した人権監視団の受け入れを今度こそ実現すべきである。

国際社会にとっては、今回の400ページにわたる機密文書の暴露は、中国に圧力をかけて人権侵害に終止符を打たせる好機である。

 

背景情報

アムネスティは2018年の調査で、新疆ウイグル自治区のウイグル人、カザフ人などのイスラム教徒らに対して、大規模な拘束、徹底した監視、政治的教化、文化的同化などを推し進めていることを明らかにした。

大規模な拘束は、同自治区で「脱過激化条例」が制定されたことが契機だった。同条例のもとでは、公私の場を問わずイスラムやウイグルの宗教や文化に関わる行為を「過激派」だと見なされうる。そのような行為には、「普通でない」ひげを蓄える、全身を覆うニカブや頭を隠すヒジャブを着用する、定時の祈り、断食や禁酒、宗教や文化に関わる本や文書の所持などがある。当局は、「テロへの対抗措置」だとしてこれらの対応を正当化した。

一方、身内を奪われた家族の多くは、周囲に相談すれば、当局からどんな仕打ちを受けるかわからないため、なすすべもなく不安に苛まれてきた。

ICIJが今回入手した機密文書は、11月24日に公表された。前週には、ニューヨーク・タイムズも同様の文書を公表している。

 

アムネスティ国際ニュース
2019
年11
月25日

 

| ウイグル情報 | 15:44 | comments(0) | - |
ウイグルについて新旧のお嬢さんたちと話をしました

うちの奥さんが月に1回くらい神楽坂に通ってある出版社を会場にして行っている読書会。そこに参加している人からの依頼で「ウイグル問題についてお聞きしたい」という話が舞い込みました。

 

そこは「すいようかい」というサークル。はじめは神楽坂まで話しに来てほしいということだったのですが、「話を聞きたいなら狛江まで来なさい」といいました。

そんなこんながあったのですが、結局、四谷の主婦会館近くの会場で話すことになりました。

 

誰よりも早く会場について皆さんを待ちました。本当に新旧でしたが、それほどお年寄りはいません。

集まった方がたは、皆さん日本在住の外国人に日本語を教えている先生方。

ですから、ほとんどの方は60歳代までの女性たちです。10数名の方のうちリーダー格の男性と、もうおひとり60歳代を超えた男性のほかは皆さん方、まだまだ若い女性たちです。

 

リーダーの方に伺うと、みなさんシルクロードへ行ったこともないし、ウイグルが何者かも知らないような方がたばかりだそうです。しかし“最近、ニュースで少数民族がひどい弾圧を受けているので、なぜなのだろう”という話になったそうです。このような方がたにお話しするのは初めてです。

 

結局、ランダムにウイグルの現状と被害の現状をお話ししましたが、私が力を入れたのは、モンゴル高原の覇者だったころからのウイグルの千年以上に及ぶ歴史です。それと、なぜ中国共産党がこれほどまでに少数民族をひどく扱うのかという歴史です。

どこまで理解して下さったかはよく分かりませんが、それでも皆さん、いちいちうなずいて話を聞いてくださいました。

 

終了後は四ツ谷駅前の四川料理屋での懇親会です。驚いたことに皆さん全員が参加されました。少し冗談も言ったので、だいぶ親しんでくださっていろいろな面からの質問が飛び交いました。

みなさん、私が中国に行っていたので中国料理が好きだと思っていらっしゃるようですが、それほどでもありません。でも四川料理となると話は別です。おいしくいただきました。スタッフに漢語を話す娘さんたちが居ました。

 

ここでは、一次会よりも頻繁に質問が飛び出ていました。

ふつうの懇親会では、講師の話より、飲み・食うに集中するのですが、さすがに洗練されている皆さんです。ちゃんと良い子にして話を聞いてくださいます。

この日は久しぶりに11時半過ぎのご帰還でした。

| ウイグル情報 | 11:21 | comments(0) | - |
14日のシルクロード講座へお越しください

   私は5日から甘粛省と青海省のチベット地域の旅に出ます。家を出るのは午前6時です、

 遅ればせながら今年1月が金婚式でしたので、ワイフへの感謝の気持ちの旅です。

 行先は、麦積山石窟と炳霊寺石窟及びチベット仏教の3つばかりの寺院とイスラムのモスクなどです。

 

 実はここは昨年の日本シルクロード文化センターのツアーでも行きました。わたしは今年で3回目になります。何度も行ったことのあるところですので、喜びを共有しようと思ったのです。

 

 しかし気になることがあります。

9月14日の「シルクロード講座」です。

帰国は12日の深夜になりますから参加のお願いは13日になってしまいます。ですから、今日のブログであらかじめのお知らせをしておきたいと思いました。

 

今日付けの新聞「赤旗」に、何度目かのウイグル問題の記事が掲載されていました。

「中国からトルコへ 弾圧逃れたウイグル人 市民権得られず生活困窮 少数民族の『強制収容所』 中国政府 テロ対策理由に正当化」。

同じ中国と日本という共産党でも、真っ向から意見が対立しています。

 

ウイグル人は、正確な人数はわかりませんが、数百万人が海外で生活しています。過去の出来事を歴史的に見ると、1千万人を超えると思えます。

9月14日は、アフメットさんというカシュガル出身のIT技術者が主としてお話しします。

 

以前、別のこの種の集会で彼のパワーポイントを見たのですが、その写真の中に強制収容所で金網をつかんで叫んでいる中肉中背の男がいました。彼が私のカシュガルの友人Yでした。カシュガルへ行くと彼がいつも私に会いに来てくれました。カシュガルへはもうすでに20回以上は行っているでしょう。一番長い滞在は1週間ということがありました。わたしが年金生活に入った2004年の時でした。

 

そんなYも、もっと身近なウイグル人もみんな強制収容所に囚われています。

中国共産党は、ウイグル人など少数民族の人たちを、いったいどうしようとしているのでしょう?

 

私の結論は、真因は「一対一ロ政策」にあると思います。

「海のシルクロード」を除けば中国の海外への経済派遣の出口・入り口は新疆ウイグル自治区にあるといえます。その重要拠点にウイグル人がいることは許せないのでしょうね。

ですから、ウイグル人の文化的伝統や歴史を継承するいわゆる知識人をまず最初にやり玉に挙げてとらえ、そして次々と知識的な層からとらえているのだといえます。

 

東京理科大学を出て新疆大学の学長をしていた、ウイグルでは最上部の知識層を形成する方が、理由も分からず拘束されて、執行猶予付きの死刑判決を受けています。

私が「日本シルクロード文化センター」を立ち上げる前に、新疆の地で日本語学校をつくろうと構想して活動したことがありました。

候補に挙がったのは、北新疆のイリで小中学生の孤児を引き取って私費で学校に引き取っていたヌルタイ・アジさんも逮捕されて同様に執行猶予付きの死刑判決を受けています。

 

そのほかには中国当局はとても卑怯で狡猾な手段を取りました。

2014年から15年ころまでのウイグル人は、パスポートの取得が非常に困難でした。それが一転してだれでも自由に海外に行くことができるとしてパスポートを自由に発行しました。2〜3年過ぎると、彼らが外国旅行などをして帰国すると、まるで「一網打尽」というように捕まえて強制収容していったのです。

 

これには過去の経歴と歴史的事実があります。

1956年4月、毛沢東は「百花斉放百家争鳴」という政策を打ち出します。

中国という国家の運営は共産党だけではできない。知識層や国民の皆さんと一緒にやっていたい。それには共産党に遠慮のない批判をしてください、と

いう考えでした。

 

はじめはオズオズと最後には遠慮のない意見や批判が出されました。

57年6月。毛沢東は「これはいったいどうしたことだ」と疑問を発し、実に55万人もの知識人を「右派知識人」として認定して逮捕・批判・追放しました。

 

今回の一連の迫害は、これとほとんど同じやり方です。しかし、違う面もあります。今度の対象は少数民族のウイグル人です。あとになって「ごめんなさい。あれは冤罪でした」という必要がないからです。まったくひどい話です。

 

まっ!とにかく9月14日(土曜日)は、ぜひ、狛江駅前までお越しください。一つしかない改札口を出て左に出ると、ロータリーがあります。時計の方向で11時の位置に小道があります。そこをまっすぐに60メートルも行くと、「泉龍寺」です。境内の右側が「仏教文庫」です。

引退した元和尚さんは元駒澤大学の先生、奥さんも元桐朋学園大学の先生でした。温かく迎えてくださると思います。

 

9月3日

| ウイグル情報 | 11:09 | comments(0) | - |
ウイグル人の血の叫びを聞きました

前回のブログから、言葉にできないほどの多忙な毎日が続いて続編を書けないままで過ぎてきました。

きょう12日は午後3時すぎからの行動にして、やっと多少の時間を確保しました。

 

このブログの,任盻颪い織ぅ螢魯爐気鵑箸呂修慮紂▲瓠璽襯▲疋譽垢鳩搬單渡辰糧峭罎鮓魎垢靴届辰傾腓辰討い泙垢、彼の名前は正しくは「アフメット」さんだということが分かりました。

 

彼については、9月14日の土曜日に「シルクロード講座」でじっくりお話ししていただくことになりました。ご期待ください。そして会場も変更して多少広い会場になりましたのでどうぞお越しください。狛江駅前の「仏教文庫」です。

 

証言の続きです。

 

ムハラムさん ☆ウイグル人の名前は日本人にとっては、まったく聞き取りにくく覚えにくい言葉なので間違っているかもしれませんが・・・

 

彼のお父さんは「イマーム」。イスラム教徒の指導者という意味になります。

17年3月24日、突然、拘束されました。

「騒乱蒸発罪」(?)という罪で6年の懲役刑を科されたということです。

しかも、彼の家には2つの「監視カメラ」が設置されて、その費用も彼らの家族が支払うそうです。

 

まだあります。その家には漢人の女性(おそらく安全局の者)が監視のために住み着いたということです。無論、宿泊代や何もかも無料で、です。

 

そういえば以前聞いた話ですが、あるとき、ある男性が、何かの罪で突然拘束されて、間もなく遺体となって帰ってきたという話がありました。しかも当局は、殺された男性を銃殺した「弾丸代」と遺体を収めた「棺の代金」を請求してきたと言います。

 

イスマイルさんの証言

ある友人の子どものことです。

子供が生まれれば、当然、親や親族が名前をつけます。しかも、宗教上、つけてはいけない名前もあるということです。それが当局によって、つけてはいけない名前を付けられたといいます。

 

しかも小学校では、ウイグル語は禁止。漢語以外は話しても書いてもいけない。しかも1年生から寄宿舎生活です。

彼は言います。「ウイグル人は今、何を考え、言い、何を考えて生きて行けばいいのか分からない状況」と訴えています。

 

日本に帰化したウイグル人の訴え

文革の際、祖父はかなり広い土地があったので逮捕されて強制労働。10年死去。

父は17年にパスポート没収。日本に留学していたわたしに会いに来ることができなかった。

 

姉のハサンは、初めに生んだ子と3年以上離れていないと次の子を産んではいけないと、当局から命令されたといいます。

兄は、17年3月に夫婦で拘束。兄は懲役2年。

姉夫婦の逮捕理由は「まわりのウイグル人の信用があついから」。

「今はウイグルの全域のモスクが破壊された模様」といい、モスクが収容所になったとも言います。

 

17年までは簡単にパスポートを入手することができたが、18年4月に一気にウイグル人全員のパスポートを没収された。そして、外国で何をしたのか、どこへ行ったのか、何をしたのか、中東に行った人は「テロを教わったのではないか」

などと詰問され、それで数十万人が一斉につかまったといいます。

 

事実、私の友人の妹が、トルコへのパックツアーに行って、ウルムチの空港へ返ってきた時に、ツアーに参加した全員が拘束され、収容所に入れられていました。カナダにいる姉からの悲痛なメールで分かりました。

 

あとは9月の「シルクロード講座」でお聞きください。

| ウイグル情報 | 12:04 | comments(0) | - |
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