シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
官邸は大相撲協会も支配したか ―主役は朝乃山だ!−

せっかくの相撲観戦は、まったく味気ないものになってしまった。

 私がチケットを入手できるのは、写真家で大の相撲フアンのSさんのおかげ。

 東京の田園調布の近く生まれで、お嬢様大学を出た女性で、まだ40そこそこのかわいい女性です。

数年前に出版したチベットの写真集がヒットしていました。その関係で「シルクロード講座」に出ていただいたことがあります。

  彼女を通して東京開催の大相撲観戦チケットを入手できるようになりました。

 

 最近になって知ったことですが、彼女は毎週水曜日に新宿・ゴールデン街の、あるお店で「雇われマダム」をしているそうで、そこで相撲フアンを集めて毎場所、両国に通うようになったといいます。毎回30人程度の相撲仲間が国技館に集います。

 

 今場所はかなり前からトランプ大統領が千秋楽に相撲観戦に来るという話があったので、“日にちがずれてくれればいいのになぁ〜”と思っていましたが、やはり予想通りの千秋楽観戦になってしまいました。

 

 きょうは“迷惑トランプ行状記”で行きますか・・・

 11時過ぎに両国駅に着きました。駅前のタクシー乗り場は警視庁の車で独占されています。営業妨害です。

両国駅前の駐車場です。タクシーは一台も駐車できません。

 

 国技館の入り口には中年の女性が2人、ペットボトルを入れる大きな容器を持って待ち構えています。

 まるで空港のチェックです。両国駅前で買ったウーロン茶も一口飲んだだけで捨てざるをえませんでした。没収です。

ペットボトルや缶もここでおしまいです。

ここでボディチェック

 

 ウェストポーチとカメラだけが所持品だったのですが、荷物検査です

 空港ではいつもそうですが、わたしが身に着けているサスペンダーが反応するんです。

 ここまでだけでも異常なほどの警備体制です。

 国技館の右横50メートルに「江戸東京博物館」があるのですが、この建物の屋上にも2人の警察官が警備しています。アメリカの映画でしたら、狙撃銃などを構えているかもしれません(冗談です)。

となりの江戸東京博物館の屋上にも警備の警官が・・・

 

 30人が集まるサークルのメンバーの多くも、30分から1時間ほど入場に時間がかかったと、おおむくれ。とにかくこれは大迷惑でした。

 

 館内でも驚きました。ペットボトルなどの自販機も「休場」と書いてあります。

 かなり気の利いた洒落ともいえますが、こんなときは駄洒落になります。

 御嶽海はいつものペットボトルを飲めなくて、だいぶモチベーションが下がったそうです。

館内のペットボトルも「休場」です

 

 指定されていた座席は、いつものように2階席の上のほう。テレビ中継で一番遠くから撮影するあたりです。

 升席辺りの最前列には黒い幕が敷かれています。案の定、そこがトランプ大統領たちの椅子のようです。しかし、天皇も相撲好きのフランスのシラク元大統領も後ろの貴賓席で観戦していました。

正午頃の館内はまだまだ閑散としていますが、中央右下当たりの

黒い部分が「貴賓席」です

 

 

 私はちょうど阪神淡路大震災の日に、この升席に座りました。夫婦2人で14万円もしました。

 震災の悲劇で、仲間の被害が頭に浮かんで相撲観戦どころではなかったのですが、4人が座るととても窮屈でした。そこで酒やお茶を飲み、弁当や焼き鳥を食べました(国技館の地下には、どういうことか焼き鳥工場があるのです)。

 

 60年ほど前に、相撲文化である桟敷席をなくすなという声と、土俵に背を向けたり、飲み食いするのは古い習慣だ、なくすべきだという論争が国会であったとの記事を読みました。近いうちに解決するべきことでしょう。

 ともあれ、その席を潰して前後左右を警備陣に固めさせて観戦させる必要があったのでしょうか。

 いつものように「貴賓席」に座らせれば終わる話です。

 

 彼らに対して、なぜ、だれが、このような破格の待遇をさせたのでしょうか

 安倍首相以外の何物でもありません。

 土俵下では、前日、優勝を決めていた朝之山が塩を持って立ちすくんでいます

 相撲の取り組みを中断させてまでの「入場」でしょうか。

この写真は上下ともネットから拝借です。

ほかの写真は私の撮影です。望遠レンズを使わなかったので・・・

この日一番の大喝采は、負けた炎鵬が、頑張って頑張って

粘った相撲でした。

 

 館内はトランプ大統領が入場する前から異常なほどの興奮ぶりです。

会場総立ちで「お出迎え」です

 

 それまでアナウンスは、再三再四、「座布団を投げないでください」と言っていますが、この日は従来とは違うアナウンスが続きました。

 「座布団を投げると処罰されます」でした。

館内の一階部分は升席などがあるので、チケットがないと入れません。

いつもの私は、すいているときには一階の升席に入るのですが・・・

 

 座布団を投げることは良くありません。しかし、この風習は江戸の昔からあったものです。よくないとはいえ「犯罪」ではありません。良識で判断できる類(たぐい)のことです。

 この「処罰」発言も安倍首相の差し金でしょうか?

 

 それよりも、呼び出しの声も聞こえないほどの大歓声でトランプ大統領を迎えるこの姿は何だろうかと思いました。

 当のご本人は、手を振ってこたえていました。満面の笑みで。

 しかし朝之山の相撲、優勝が決まっている力士の相撲が終わって、朝之山が負けても知らんぷり。

 彼は実際には相撲なんて全く関心がないのでしょう

 自分の来年の大統領再選に頭のすべてがいっていて、内容ではなく多くの「人」がいれば、満面の笑みで手を振るだけの「選挙屋」になっているのでしょう。そう見えました。

 

 

「トランプ階段」を特別にあつらえたようです。「白く」というのも

安倍首相の注文でしょうか、それとも「忖度」でしょうか

 

 まさにトランプも安倍首相も自己顕示欲の塊のようでした。

 この自己顕示欲のかたまりの一番の被害者が朝之山と対戦した御嶽海です。

 彼らの取り組みの呼び出しの声も観衆の声で全く聞こえません。

 しかも、時間にして5分くらいは立ったまま、この大騒ぎに黙って耐えて待っているしかありません。

 

 大相撲はトランプが主人公ではなく、関取たちや朝之山たちが主人公なのです

 相撲協会は、この大原則を捨て去って安倍首相に支配され、蹂躙されたのです。

 スポーツでもっとも大切な「自主性」と主体性まで投げ打ってしまったのです

 

 この数日、安倍首相はトランプに付き従って「おもてなし外交」、「こびへつらい外交」をすることになります。トランプは、今度の来日の主な目的は「軍事」と「貿易」だといっています。またまた、数百億円の軍事物資を買い付け、自国の国民が苦しむこともいとわず、アメリカ従属の貿易を呑むのかです。

 行事の声も聞こえません。おそらく多くの観衆はこの2人の相撲の結果を、よく覚えていないかもしれません。

30kgの重さという優勝カップ

 

 観衆はマジックにかかったように、大歓声でトランプに応対していました。

 これは一種の“珍しもの見たさ”でしょう。あの、いつも世界に脅しをかけ、勝手なことを言っているトランプ大統領とはどんな人物なのだろうか、と。

 そして大阪の維新のブームのように・・・・

取り組みが終わっての警備は知らんぷりでしょうか

 まだまだ言いたいことは山ほどありますが、長くなりました。きょうはこの辺でよろしいようで・・・

 

 

 

| 大相撲を論ず | 11:59 | comments(0) | - |
きのう、大事なことを書き忘れました。

稀勢の里が弱い弱いといっても、弱くなった原因の一つは、けがでした。

2年前の初場所で初優勝して72代横綱に昇進。その次の場所でした。13日目の日馬富士戦で左胸を強打して負傷し、救急車で病院に運ばれましたが、奇跡の逆転優勝。その後からの11場所では優勝争いに絡むことはありませんでした。

 

身体と体をぶつけあって戦う相撲ですからケガは付き物です。

じゃあ、どうすればいいのかという対策が主催者側にはありません。

親方の多くは「稽古が足りないからケガをするんだ」というばかりの非科学さ。

 

いま大切なことは、「力士の公傷制度」です。ケガをしたら協会が責任をもって治す。

ケガで休む。これを保障することは経営者側としての当たり前の最低の義務です。休場しても格下げにしないで今までの地位を保証することです。

会社員が仕事でけがをしても「労災制度」があるように、相撲も労災だと位置付けることが協会には必要です。

 

もう一つは、これは皆さんからは賛成を得にくいのですが、本場所が多すぎます。巡業も多すぎます。

けがを治す時間と余裕がありません。治ったケガを癒す時間もありません。

一場所を10日くらいに短縮して、年4場所くらいに減らすことが必要です。

大相撲のテレビ中継となるとソファに寝そべって、絶対に動かない私ですから、相撲を見る機会が減ることは気乗りしないのですが、力士の相撲寿命を考えれば仕方がないと思います。

 

長い歴史を保ってきた大相撲ですから、それくらいの大改革をしないと、21世紀の奥深いところまで、いや、22,23世紀までずっと続けて行かれないかもしれません。それを確認することも私にはできませんが・・・

いま、相撲界は改革が必要です、小手先の改革ではなくて、です。

 

角界はいま大変動の時期に来てしまいました。

稀勢の里が引退し、鶴竜老い、白鵬も曲がり角に来ています。2020東京五輪までもたないかもしれません。

 

大関陣はもっと悲惨です。豪栄道と高安は今場所初日で私が予測したように、栃の心も含めて見事にそろって黒星を喫しました。結果も見てのとおりです。

 

それにひきかえ大関昇進を逃したものの、最有力の貴景勝と今回の玉鷲。

休場したものの復帰して勝ち越した御嶽海、それに続くのは北勝富士、阿武咲・大栄翔・炎鵬・劉電や阿炎などなど・・・

 

嵐、でさえ来年末に解散を宣言しました。

時代は確実に変化を示しています。

これを受けて立つ協会側は、力士よりも早く改革をすすめなければなりません。

それに加えて大切なことは相撲フアンの自己変革です。

外国出身の力士も含めて、大相撲に加わってきた若者たちを温かく迎えてあげてください。

迎える側が変わらなければ何も変わらなくなります。

お願いします。

 

| 大相撲を論ず | 09:32 | comments(0) | - |
いそがしかった2日間 マラソン大会と大相撲観戦

きのうの日曜日。

 

朝6時に起きて川崎の河川敷でスタートする開催される「月例川崎マラソン」へ。

いえ、別に出場するわけではありません。ご挨拶です。

寒風吹きすさぶ河川敷の寒さは強烈でしたが、続々と参加する参加選手の姿を見ると励まされます。わが家から多摩川通りをまっすぐ。電車では1時間かかるところを25分で着きました。でも軟弱者ですね、車で行くわたしは。

 

帰宅後、着替えてすぐに両国国技館へ。

そうです、大相撲の初日です。

国技館前の光景。チケットが手に入らなかった人、力士の「入り待ち」の人。

きょうの写真はすべてインターネットからの借用です。

 

 

かねてからの知った顔が、向こう正面最上段に近い一角に続々と集まってきます。私が国技館についたのは12時少し前。すぐにボスが来ました。

ボスとは、「シルクロード講座」でチベットの写真集を出してお話をしてもらったことのある写真家の須藤明子さん。まだ40をちょっとすぎた魅力的な方です。集まったのは20数人。

 

相撲はテレビで見るのが“桟敷席”並みでいいのですが、国技館で遠くから見るのもまた楽しいものです。最上段に近い席ですから、土俵まで直線距離でおよそ40メートル。ドライアイのわたしの眼ではなかなか鮮明に見えないのですが、独特の雰囲気があります。是非、国技館での観戦をおすすめします。

 

土俵は、「相撲協会」の八角理事長のあいさつがありましたが、驚いたことに一連の暴力事件に関わる出来事には一言も触れず。

なんという感覚でしょう。驚きました。

何とも味気ない協会あいさつ。私は写真の左の上、最上段でした。

 

稀勢の里が「行司差し違え」で負け。鶴竜と稀勢の里は3連敗したら引退でしょう。強くない力士は魅力がありません。

稀勢の里は北勝富士にあっけなく敗れる

 

 

マスコミや何らかの力でつくり出された“白鵬叩き”。

館内は相撲を良く知る人ばかり。白鵬に対する応援・声援は物凄いものでした。懸賞金がかかった数も白鵬がダントツ。

 

もう一度言います。「張り差し」や「かち上げ」は「禁じ手」ではありません。白鵬以外の多くの力士がやっています。白鵬がそれをやることに非難が集中するのであれば、この手を「禁じ手」にすればいいのです。

 

横綱の「品格」とはなにか。「品格」とは力士全体が負うべき「マナー」。スポーツマンにとってのフェアプレイの精神と同じこと。誰にでも求められるものが、いわゆる「品格」だと思います。「張り差し」は相撲の一つの「手」なのですよ。

「3連敗したら引退」と私が決めている鶴竜の相撲、勝ちました。

 

立行司は式守勘太夫。やはり刺し違えてしまいました。

この日は相撲観戦中のお酒が進んだので、終了後の席は遠慮しました。みなさんは30代から50代前半の働き盛りの若者ばかり。5000円で飲み放題・食い放題では勝てません。若者の会話にもついていかれません。まるで異次元の世界のようです。

 

寒いなかを、かなり満足して家路につきました。

| 大相撲を論ず | 07:05 | comments(0) | - |
能町みね子の貴乃花観、いや貴乃花の相撲観 ボルドーさんの引用から

またまた、ブログをお休みしていました。

きょうは、友人のバー・ボルドー(富川力動)さんが、フエースブックに掲載したものをそのままコピーします。

しかし、貴乃花親方の思想を理解できて、改めて「相撲」というものを、違った角度から見る機会を与えていただきました。

そういう意味では驚きですし、ショックです。

最初の段落は、ボルドーさんの感想、その次は、「貴乃花親方のお話」最後は、(故立川談志の娘さんの)評論家の能町みね子さんの引用です。

 

 

富川 力道

 

貴乃花親方が池口恵観氏にあてたメール全文
『週間朝日』が12
月12
日公開

能町みね子さんの指摘がネットユーザーの支持を集めている。今回はコメントをさせていただきたい。


「角道、報道、日本を取り戻すことのみ私の大義であり大道であります」
「国家安泰を目指す角界でなくてはならず“角道の精華”陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体として組織の役割を明確にして参ります」

能町みね子さんの分析は鋭い!支援者へのメールたけに貴乃花親方の本音に間違いない。そこに貴乃花親方 と白鵬の確執というより彼が目指すものが読み取れる。「相撲を取り戻す」の意味は今は強いモンゴル力士に向けられているが、「国家安泰を目指す角界でなくてはならず」「国士として力人として」などの文言からもわかるように最終的には外国人力士の追放を目指しているようである。第二次戦争中の言葉と文調をそのまま使っているのがいかにも右傾化である。そんな彼が相撲協会の理事長になったら相撲はどこへ向かうだろう。

 

以下全文

“観るものを魅了する”大相撲の起源を取り戻すべくの現世への生まれ変わりの私の天命があると心得ており、毘沙門天(炎)を心にしたため己に克つをを実践しております

 国家安泰を目指す角界でなくてはならず“角道の精華”陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体として組織の役割を明確にして参ります

 角道の精華とは、入門してから半年間相撲教習所で学びますが力士学徒の教室の上に掲げられております陛下からの賜りしの訓です、力と美しさそれに素手と素足と己と闘う術を錬磨し国士として力人として陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命ありと心得ております

 今の状況、若い頃から慣れております報道とは民衆が報われる道を創るのが本分であると思いこれまで邁進してきております

 角道、報道、日本を取り戻すことのみ私の大義であり大道であります勧進相撲の始まりは全国の神社仏閣を建立するために角界が寄与するために寄進の精神で始まったものです

 

 陛下から命を授かり現在に至っておりますので“失われない未来”を創出し全国民の皆様及び観衆の皆様の本来の幸せを感動という繋ぐ心で思慮深く究明し心動かされる人の心を大切に真摯な姿勢を一貫してこの心の中に角道の精華として樹立させたいと思います。

敬白

 

「日本国体を担う相撲道の精神=貴乃花」

言葉尻とらえ隊297=能町みね子  『週刊朝日』12月12日から

 

日馬富士の暴力事件で、貴乃花親方を「固陋(ころう)な相撲協会に立ち向かう若き正義のヒーロー」としてとらえる見方には疑問を感じています。

 貴乃花部屋は、大阪場所の宿舎を宇治市の「龍神総宮社」なる新興宗教施設に構えていますが、ここのサイトには「ガンが消えた!!」という体験談が載っていたり、「姿を表わした龍神!!」として心霊写真みたいなものが載ってい・・・・

 

 自由だけれど、この宗教の創始者の辻本源治郎、その子で現・祭主の辻本公俊(よしとし)から名をとった「貴源治」「貴公俊」という力士までいるとなるとそうも言っていられません。

 

 貴公俊(兄)と貴源治(おとうと)は双子の兄弟で現在20歳。入門頃から有望視されており、弟は現在十両です。彼の3年前のツイッターを見ると、好きなラッパーの明言をリツイートしたり、友人と何気ない会話をしたり、ふつうの明るい若者と言う感じ。

 

・・・んでも、気に入らなかったら、それか?・?/それじゃついてこねーよ」「理不尽すぎる」と、何かに強く怒っている。

 実はこの直後の場所、彼の兄弟子の「貴斗志」が、幕下3枚目まで昇進していよいよ来場所は夢の関取かと言うところで唐突に引退しています。これについてはNHKアナも「師匠の貴乃花親方の話ですと・・・どうもこのまま休場から引退へと言うところだそうです。ここまで上がって来ましたが・・・」と訝しむように伝えており、貴斗志は何らかの理由で親方にクビにされたのでは?貴源治が理不尽だと怒っているのもこの件なのでは?と噂になったのです。

 

 その後まもなく貴源治はツイッターをやめ、1年前に別アカウントで再開。しかしそれは旭日旗をバックに「男は人生短く、日本人としての誇りを胸に」とのメッセージを掲げたもので、ツイートも絵に描いたように右傾化して

してしまいました。

 

・・・・・・ここまで切れ切れの引用でしたが。

 

  • miyearnzzlabo今週の文春、能町みね子さんの貴乃花親方に関する考察、すごい!

 

| 大相撲を論ず | 11:07 | comments(0) | - |
大相撲を論ずー12 ”ニッポンすごいデスネ″&大企業の品質データ偽造問題&モンゴル叩きの三題囃子

最近、テレビで“日本はここがすごい”という類の番組が非常に多くなっています。私もよく見ます。

外国から、その道の専門家や技術者などが来日して、日本の技術力や親切心や心配りなどを紹介する番組です。

 

これに気を良くしてばかりはいられません。

“自虐史観“という言い方が言われていますが、アジア太平洋戦争で日本が中国や朝鮮をはじめとしたアジア各国にたいして、侵略や残虐な仕打ちの数々を行ってきました。2千万人を殺害したという記録もあります。それらの歴史犯罪は、わたしたちのおじいさんやひいおじさんの世代が起こしたことなのです。

 

そのおじいさんたちが起こした侵略戦争を私たちの世代が反省することを“自虐史観“という言い方であざ笑います。それに合わせたような観点から、先にあげたナショナリズムが押し出されてくるのだと思います。

 

一方、世界に誇ることのできるものが日本の技術力です。シルクロードの旅で各国へ行くと、皆さん一様に日本の技術力を高く評価してくれます。TOYOTA、NISSANやSONYなどは、それを持っているだけでステータスになっています。

 

それがここのところひび割れてきています。

神戸製鋼、東芝、日産、東レなどでのデータ改ざん問題、そして新幹線「のぞみ」の台車が破壊寸前だったことが分かった、インシデント問題。

これは日本の、先進的だと言われた技術力が根本的に喪失する問題として重大です。

 

これらの傾向は、排外主義として警戒すべき事柄であり、このようなナショナリズムが自然発生的におこったものなのか、日本が世界から疑問を投げかけられる問題としてゆるがせにできません。

 

さらに言うと、日本支配層は、かつては朝鮮の「三国志」といわれる内乱につけ込んで、自らの支配を維持するためにハクスキノエの戦いを挑み、惨敗したことをはじめとして、秀吉の朝鮮侵攻、そして明治維新後の“征韓論”その後に続く日清戦争、日露戦争など、そしてアジア太平洋戦争へと一貫して朝鮮半島や中国、アジアへの侵略の道を突き進んできました。

ハクスキノエ(白村江)の戦いの攻略図

大韓民国 扶余・白馬江の流れ(下記HPより転載)

征韓論を議論する明治政府

日清戦争で日本軍歩兵の一斉射撃

ジョルジュ・ビゴーによる当時の風刺画(1887年)
日本と中国(清)が互いに釣って捕らえようとしている魚(朝鮮)を

ロシアも狙っている。

日露戦争で戦場となった地域の俯瞰図

 

さらに、かつていや現在でも“中華思想”がアジアと世界の脅威になっていますが、その中華思想に比して“小中華思想”という考え方があります。日本のソレが当てはまります。その志向がモンゴルにも適用させて“モンゴル叩き”あるいは“白鵬叩き”として表れているのだと思います。

 

 

“白鵬叩き”に関しては昨日のこのブログで引用しました。

日馬富士の暴力問題は、すでに司法の手に委ねているわけです。“モンゴル憎し”ついでに白鵬も悪いとするには、なんとしても無理があります。

日本の、日本人の一部のこのような短絡した志向には十分警戒しなければなりません。

それらの風潮・傾向を権力が操っているとしたら、怖いものがあります。

| 大相撲を論ず | 08:30 | comments(0) | - |
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