シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
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今日の新聞から
3月26日の朝日新聞から
最古の鉄器発見  日本調査隊 トルコで  ヒッタイト起源説覆す
三鷹市にある中近東文化センターが調査を続けているトルコのカマン・カレホユック遺跡で、紀元前2100年〜同1950年の地層から、小刀の一部と見られる鉄器1点が発見された。鉄滓(てっさい。鉄を生産・加工するときに出るかす)1個と、鉄分を含んだ石2個も確認され、鉄づくりが行われていたことが確実になった。
人工の鉄の利用は紀元前15世紀ころに同じアナトリア半島のヒッタイト帝国で始まった、とされてきた世界史の通説が書き換えられる。
 鉄器は2000年の調査で出土。折れていて、つなぐと約5センチ。切断面をX線で調べると鋭い元の形が見えた。片刃の小刀の一部と見られる。−中略―
 これまで、人工的に鉄を作り出したのはヒッタイト人とされてきた。中国で鉄器が登場するのは前7世紀ごろ。普及は前4世紀ごろで、弥生時代だった日本にもそのころ伝わったらしい。

 ここからは野口のコメントです。
 鉄器の歴史が覆されました。大発見だと思います。
 鉄は当時の遊牧を主とする民族の必須の武器でした。アジアでの鉄の最大発掘場所はアルタイ山脈だといわれていましたが、アナトリア半島も鉄が採れていたのですね。
 ヒッタイトの時代は、まだ遊牧民は明確には存在していませんでしたが、牧畜はありました。
このころはメソポタミア、エジプトなどの豊饒な土地を抱えるオリエントの世界が、一方では交通の要衝であり、外部勢力の侵入を受けることも多かったのです。
バビロニア、アッシリア、ヒッタイト、ミタンニなど、様ざまな民族、国家や王朝がオリエントを舞台に華やかな興亡の歴史を織り成した時代でした。
このころは、オリエントの主役を交代させた印欧語族(インド・ヨーロッパ語族)の大移動の時期だったのです。

この時代、南メソポタミアの再統一を成し遂げたのはバビロニアでした。
この古代メソポタミアを滅亡させたのが、鉄器の武器(槍・弓矢・よろいなど)を最大限に活用したヒッタイトでした。紀元前1595年でした。
このヒッタイトが活動した舞台はアナトリア半島(現在のほぼトルコ)でしたが、強勢を誇ったヒッタイトも紀元前1220年には、西から来た謎の民族「海の民」によって滅亡したのです。
    2009年3月26日  午前  野口信彦
| お知らせ | 11:41 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
 野口さんブログの開設おめでとうございます。
しばらくご無沙汰していますがお元気の様子ですね。
今後のシルクロード情報を楽しみに訪問します。

| 荒さん | 2009/03/26 4:16 PM |
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