シルクロード日誌

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日本語はどこから来たのか?
Rose 


北アメリカでは、日本語を学びたいという人が数多くいる。日本語を教えはじめると、まず聞かれるのは「日本語はどこから、どうやって生まれてきたのか、その歴史を語って欲しい」ということ。

また「日本語は大変難しい言語であるようだ。その文字が音の構成から成るアルファベットとは異なり、表意文字である『漢字』と表音文字である『カタカナ、ひらがな』の組み合わせであることや、読み方の複雑さなどが理解しにくい」とか、「古代日本は、独自の文字を持たなかったのでしょうか」など、さまざまな質問を受ける。

 

そこで、以下のように話を始める。

「古代日本に漢字が入る以前、日本で話された言葉はいったいどこから来たのか?その成り立ちは謎に満ちている。日本語の起源に関しては、中国、韓国、モンゴルなど北方の大陸から渡ってきた人々を起源とするアルタイ語族とする説や、台湾、フィリピン、イインドネシアなど南方の海から持ち込まれたオーストロネシア語族とする説、さらにはインド南部のクレオールタミル語であるという説まで、諸説がある。日本語の語順や文法について、アルタイ語族と共通性があるが、オーストロネシア語族とは母音・子音にまつわる発音の上で大変似ているといわれている。またインド南部のタミル語については碑文や文献から、日本語の万葉集などと驚くほどの共通性が指定されているのである。

 『日本語』の成り立ちは『日本人』の成り立ちにも深く関わる問題だけに、世界的な形質人物学や考古学の研究と合わせて、今後も議論が深められていくだろう」と、古代文明による資料に頼り、簡単な説明をする。

 

また、「日本語はカタカナ、ひらがな、漢字という三つの書き方がある。一つのことばを勉強するには、三つの書き方を覚えなければならい。文章には『〜です、〜ます』『〜である』『〜だ』などの形がたくさんある。これをみると、日本語の勉強をすることはとても難しく思う」と言われることがある。

そんな時は「現在、日本人が普通に使っている日本語には、明治時代の文学者たちによって発明された言葉も多く存在し、『社会』『価値』など、その数は数え切れないほどである。

中でも、明治24年(1891)に尾崎紅葉が使い出した『である』の登場は衝撃的であった。『である』によって読み手に語りかける『〜です』や、言い切ってしまう『〜だ』など、主観的な表現ばかりだった日本語に初めて客観性が与えられた。尾崎自身は『である』調を自らの文体の主流とはしなかったが、『である』調はその後急速に広がり、現代では客観性を必要とする文章に多用されるようになったのであると言われている。

日本語は、以上のような変化と、およそ1300年の歴史を経て、ようやく『漢語』から自立した。また、日本語は時代時代の社会変化や人々の用途、世相に応じて、変幻自在に変化する柔軟さを持った言語である。その複雑さこそが、日本人の創意工夫の精神と豊かな想像力が生み出した民族の遺産なのである」と説明している。

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