シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
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モンゴル・ブフ大会に行ってきました。
 きのう9日、秋晴れの下で開かれた標記の催しに行ってきました。

 会場は京王線と環状八号線にある芦花公園。

 芦花公園駅から会場に向かったのですが、電車で行くのは初めて。

道すがら赤ちゃんを乳母車に乗せた若いお母さんと連れの女性がいましたので、道を聞きました。すると若いママは「私たちも相撲の大会へ行くんです」。もう一人の若い女性もいました。聞くと、京王線と南部線の稲田堤に住んでいて、羽田空港の土産売り場で働いているとのこと。


「モンゴル語であなたの名前を書きます」というコーナーがありました。

 

昨年は高島平の近くの公園で盛大に開催していたのですが、今年も3月に予定していて震災で延期に。そしてやっと芦花公園での開催が決まったそうです。

他にも様々な催しや焼き肉を売るような店が出ているのかと思ったのですが、今年は1つのゲルと2つ3つのテントが張ってあり、ブフ大会だけでした。

 
大会を仕切っていたバー・ボルドーさん。


会場では友人のバー・ボルドーさんが準備に大わらわでした。彼がこの大会を仕切っていました。握手してご挨拶。「お忙しいのによく来てくださいました」とわたしを来賓席に。観客も見たところほとんどが内モンゴルの人たちのようでした。でも、わたしのような日本人もかなりいます。正直言って比率は分かりません。みな、同じ顔だからです。

馬頭琴の演奏。

 

参加した力士たちはほとんどが留学生とのこと。隣に座った秋田市の国際教養大学の内モンゴルの先生からいろいろ聞きました。

新潟産業大学からは大挙して力士の学生が参加とのこと。日本人の学生もいてモンゴル相撲のクラブがあるようです。ほかにも全国各地からの参加のようです。皆さん、自費での参加ですから、それだけでもどれだけこの大会が期待されているかお分かりだと思います。選手はおよそ60名。

 
右の力士がライオンのふん装だそうです。


大会はトーナメント制で行われましたが、ライオンを模した服装で美しく飾った選手もいます。

 
草原に響き渡るような歌声でした。


モンゴル国=いわゆる外モンゴルのブフ=相撲との違いをいくつか聞きました。まず、コスチュームの違いがありました。外モンゴルでは下は海水パンツのようなものでしたが、内モンゴルでは長いズボンでした。便宜的にそうしたのか、よく分かりませ
ん。

上は昨年10月のウランバートルのブフ大会のふん装です。


これが内モンゴルのブフのふん装です。左が優勝した力士。右が敗れて2位になった十両の星風関。


 

顕著な違いは、上半身です。外モンゴルのブフでは肩からは細い紐のようなもので巻いて、両腕は革で肘などをかばっています。これに比べて内モンゴルのブフは、紐ではなくすべて革でカバーしていました。

もう一つの違いは、内モンゴルのブフは足を取ってはいけません。反則負けになります。「そのような違いはいつごろから出たのですか?」と聞きましたら、かなり前、百年以上前からとのことでした。

 

決定的な違いがありました。

外モンゴルではナーダムでは子どもしか馬に乗りません。しかし内モンゴルでは、政府がブフの力士を無理やり馬に乗せさせます。そして「我が中国ではこのように少数民族の文化を大切に守っている」と宣伝の道具にしているとのことでした。あの政府ならそれはやるな、と思いました。

 

日本の大相撲で八百長疑惑をもたれて解雇された力士が来ていました。幕内の力士の名前がどうしても思い出せません。今、裁判で戦っています。ボルドーさんも裁判支援の運動をしています。「裁判の進捗状況はどうですか?」と聞きましたら、「3日前にも公判があって、かなりいい具合に進んでいますよ」と言っていました。


ごめんなさい。彼の名前がどうしても思い出せません。
どなたか教えてください。
 

出場力士のなかには、そのような裁判で嫌疑を晴らすために戦っている星風関がいました。堂々とした体躯で誰からも優勝間違いなしと思われていましたが、決勝戦で敗れました。小兵の力士が優勝しました。

トーナメントで勝ち進むとご褒美はキャンデーでした。勝った力士がそれを受け取ると、思い切り観衆の中に投げ込みます。

 

会場では日本シルクロード文化センターの仲間たちも4〜5人来ていました。事務局長もいました。前日、シルクロード講座に参加してくれて、12月には講師で出演を約束してくれた青年も私の肩を叩いて挨拶してくださいました。

今年7月の「シルクロードの踊りの集い」で踊ってくださった新婚のマンダブインさんとそのチームの仲間たちもあの素敵な踊りを披露してくださいました。


モンゴル舞踊研究所の佐藤淳子さんのおどりです。



外モンゴルの同じ舞踊研究所の女性。

 

驚いたことに、昨年、寧夏回族自治区から内モンゴル、河西回廊、青海省までのツアーで通訳をしてくれたバトゥ君もいました。あのあと来日して、長野県の信州大学大学院で研究生活を送っているとのこと。もうすでにガールフレンドができていて、一緒にいました。


右がバトゥ君、真ん中の女性は知りません。

 
バトゥ君と記念撮影です。

そんな懐かしい友人たちとのめぐり合いもありながらの楽しいブフ大会でした。

来年はもっと盛大に開かれることを期待して応援したいと思った秋晴れの一日でした。

優勝が決まった瞬間。星風関の右手が一瞬早く手をつきました。
優勝力士は背中で彼を倒しました。

| コメント | 05:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2011/10/16 3:03 PM |
ご活躍の様子いつも拝見しています。
お相撲さんの名前は蒼国来関ですね。
| arahata | 2011/10/10 1:20 PM |
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