シルクロード日誌

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「大陸横断ラリー1907 北京〜パリ 限界を超えた1万マイル」
やっと、このテーマを書く状況になりました。といっても、別に暇になった訳でもありません。今日も、朝9時からワイフと野暮用で千葉の奥の方まで行きます。心の整理と部屋・机の上の整理をつけられそうだという状況になった訳です。まだ、机の上は書類の山ですが・・・・

 

表題は、最近やっと手に入れた本の名前です。

著者はルイジ・バルツィーニ(Luigi  Barzini1874年〜1947年、イタリア・ミラノ生まれ。イタリア人でジャーナリスト。『コリエ−レ・デッラ・セーラ』と『デイリー・テレグラム』特派員としてボルゲーゼ公の車に同乗。行く先々から走行状態を報道。マール社が出版。訳は樋口あやこ。2006年刊。

表紙のこの車が北京〜パリを走った車です。

 

本書から引用。

車とレースの歴史

1769年、馬の代わりに砲車を引かせる目的で作られた蒸気車が世界初の車とされている。ガソリン自動車では、1885年に作られたベンツの三輪自動車、1886年のダイムラーの四輪車が初めての車とされているが諸説ある。

 

その8年後の1894年7月、パリ〜ルーアン間の126キロを12時間以内に走って安全性・快適性・経済性を競うという世界初の自動車協議が行われた。しかし、これはレースというよりは走行会であった。エントリーは102台もあったものの、実際に参加したのはガソリン車13台、蒸気車8台の合計21台だった。

 

スピードを競う初めてのレースは、翌年の1895年に行われたパリ〜ボルドー往復1178キロを100時間内に走るという過酷なものであった。参加はガソリン車15台、蒸気車6台、電気自動車1台。

 ミラノのホテルのフロントには1947年製のクラシックカーが売りに出されていました。今日のテーマとは関係ありません。



都市を結ぶレースは人気が高まり、1896年にはパリ〜マルセイユ往復、97年パリ〜ディエップ、98年パリ〜アムステルダム往復、99年フランス一周、1900年パリ〜トゥルーズ往復、01年パリ〜べルリン往復、02年パリ〜ウィーンと次第に長距離を競うようになっていった。

 

当時はエンジンに何の規制もなく、エンジンは大型化して時速100キロを超えるようになったものの、道路の整備、ブレーキや操縦法の進歩は後れをとっていた。その結果、03年のパリ〜マドリード間でルノー車がオーバースピードで事故を起こしてドライバーは死亡、観客にも死傷者が出た。このレースはここで中止、その後もフランス発のレースは禁止となった。

 

そして4年後、フランス発は禁止だったがフランス着は許可が下りたために行われたのが、本書に記録された「北京〜パリ・ラリー」であり、いまだかつてない大陸横断の長距離レースであった。

 

で、わたしは・・・・

 

私や私たちが上海からローマまでのラリーを企画する100年も前にやられていたんですね。しかし考えてみれば、本書の主人公ボルゲーゼ公は貴族で伯爵。巨万の富を背景にして、走行ルートの各地に車の交換部品や燃料類、食料などあらゆるものを購入し、運搬し、保障するという財政があった訳です。

 

私たちが企画したことは、金もないなかでの計画だったわけですから、考えてみれば途方もないものだったようです。計画は泡のように消えました。旅行社のツアーの参加費は150万円を超えます。これはもう金持ちの遊びのようなツアーです。私には歯が立ちません。

 

その代わり、今年の9月には1万キロ近いラリーを計画しています。

甘粛省の西寧からチベットのラサまで登り、そこから、かつてめざして失敗したカイラス行きを実現させ、その先は憧れの「グゲ遺跡」を訪ねてから新疆のカシュガルに下り、タクラマカン沙漠をどちらからか半周してトルファンに行きます。

 

今度はトルファンから昨年蘭州からハミまで行った河西回廊を、今年は逆に走り、昨年のシルクロード研究の旅以降、新たに発見した歴史遺産を訪ねようという計画です。終点の蘭州から再び西寧にもどるつもりですが、8千から1万キロになる予定です。ワイフには「人生最後の大きな旅だから・・・」と無心しています。

はてさて・・・・・・

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