シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
<< 田崎先生のお話に引き込まれましたー第45回シルクロード講座ー | main | シルクロードを東へ――74  130717 青の都・サマルカンド >>
シルクロードを東へ――73  シャフリサブス
 最近は、猛暑の中を多摩川や野川の川べりを歩くトレーニングをしています。“50006000メートルのチベットよいつでも来い”の準備ですが、肝心の同行する大阪の女子大の先生が行くことを躊躇し始めました。年をとって体のあちこちにガタが来はじめて「高山病になったらおしまいやから」と恐れをなしているのです。

 目的地は、聖なるカイラスとマナサロワール湖。そして「グゲ

遺跡」です。わたしが1人での参加となると費用がぐんと飛び跳

ねてキャンセルせざるをえません。百万円を超えます。そうかと

って「死んでも行け!」ともいえません。言いたいのですが。

長年の夢が潰えてしまうのかどうかという瀬戸際なので、落ち

着かない毎日です。

 

上の3枚はいずれも1996年当時のチベットの写真です。


シャフリサブス

 シャフリサブスという意味は「緑の町」になり、カシュカダリヤ川の流れに育まれたソグディアナの首都でした。古くから「ケシュ」という名で知られ、7世紀には玄奘三蔵もインドへの途上、立ち寄ったという記録があります。

 

 しかしなんといっても、ここシャフリサブスといえば、稀代の英雄チムールの生まれ故郷だということです。チムールは1336年、この地方を治める豪族の家に生まれました。ここから、あるときは山賊や強盗のような生活をし、苦難の道を歩みながら一代にして中央アジアを我が物としていきました。

ティムールの墓、1910年頃再建された。

チムールはここで永眠するはずでしたが・・・・・

 

 しかし16世紀後半に、嫉妬に駆られたブハラのハンによって、チムールの遺産のほとんどが破壊されてしまいました。シャフリサブスはサマルカンドやブハラとは違った運命をたどることになったのです。

現在のシャフリサブスに昔日の面影はありませんが、そのたたずまいには大いなる歴史が秘められているのです。

 

ここシャフリサブズのイスラームはスンニ派が80%、20%がブハラのシーア派となっています。ドルッサオ建築群やドルティロヴァット建築群などには、イスラーム教にはありえない獅子や鹿の絵が描かれています。これは明らかにゾロアスター教の影響でしょう。イスラームが入り込む前は、ペルシアやソグディアナはゾロアスター教(拝火教)の世界だったからです。この建築物も論議を経て偶像を描くことを認められたといいます。

 もともと70数メートルあったものが破壊と地震で38メートルに。


アク・サライ宮殿跡

 アク・サライは、「白い家=ホワイトハウス」という意味になります。

チムール帝国を樹立したチムールは、24年の歳月をかけて、白亜の大宮殿アク・サライを建設しました。当時、この地を訪れたスペインの使者クビラホによると、宮殿は壮麗無比、ただ息をのむしかなかったといいますが、16世紀にブハラ汗国のアブドラ・ハン二世によって破壊され、現在残っているのはアーチが崩れた主門のみです。

上と同じアク・サライですが、上部には橋がかかっていてプールもあり、美女たちが戯れていたといいます。

 

 しかし中央アジア最大のこの門は残存する部分だけでも38メートル。アーチがあった頃は高さ65メートルと推定されています。門柱の間隔は24メートル、門柱の前面と内側には青のタイルがところどころ残り、この壮麗な門を備えた宮殿とはいったいどんな大規模なものだったのでしょうか。かつての姿を想像してみると、チムールの強大な権力と華麗な建造物への執念を感じさせられます。

 

サフリシャブスのおじいさん、なかなか格好いいですね。


 チムール独裁の後半、ブハラ汗国のアブドラ・ハン2世の侵攻によって敗色濃厚になった頃、このあたりは金持ちだけが住む場所になっていましたが、ある金持ちが「チムールは神なり!」と叫んだとき、チムールは彼の首を刎ねたといいます。神格化されるより、敵と戦うことの大切さを強調したかったのでしょう。

 

今日も結婚式の二人が・・・でも、新郎はなにか連行されているみたいですね。


広い公園の中にあるこのアク・サライは、破壊される以前にはアーチがかかっており、そこには女性専用のプールがあったといいます。

 

| シルクロード | 05:59 | comments(0) | - |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
モバイル
qrcode
PROFILE