シルクロード日誌

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ベトナム編―16 ベトナム戦争におけるすべての死傷者数

 ここで、先のベトナム戦争での死者の数を明らかにしておきたい。

 

 あの不法で無法な侵略戦争で支払った代償=米軍の死者は、多い。

だが、それ以上に、侵略され、独立戦争を戦わざるを得なかったベトナムの人びとの損害は、途方もなく大きかった。

戦没者慰霊の碑の米国国旗

 

アメリカのベトナムへの侵略戦争による最終的な犠牲者の数

南ベトナム軍  18万5528名
南民間人    41万5000名
北&解放戦線軍 92万4000名
北民間人     3万3000名
アメリカ軍    5万7702名
韓国軍        4407名
オーストラリア軍    475名
タイ軍         350名
フィリピン軍       27名
ニュージーランド軍    26名
中華民国(台湾)派遣団  11名
中国人民解放軍    1119名
この数は犠牲者(死亡だけ)の数である。

 

負傷者はアメリカ人   33万名

 

これは、1987年末のアメリカの統計機関の発表で、信憑性は最も高い。

『わかりやすいベトナム戦争』著者:三野正洋 発行者:高城直一 発行所:光人社を引用した。

「もう戦争には行かない!」とデモ行進するベトナム帰還兵。

 

 そのほかの資料でも、アメリカ軍の戦死者は58、022人とする資料がある。平均すると19歳の若いアメリカ兵たちであった。

 一方、ベトナム人は、死者が実に190万人、負傷者は450万人と桁違いの多さである。死者は400万人を超えたとする説もある。このほかにもラオスやカンボジアの犠牲者数十万人がこれに加わる。

 

 ベトナムがアメリカを侵略したのであれば話は別である。だが、アメリカ国民にとってはまったく必要のない戦争であったし、無駄な死者であった。しかし、当時のアメリカの市民や特に徴兵に応じた若者たちは“祖国のために”“アメリカを共産主義から守るために”と本気で思っていたことも事実である。

 

 ようやく命を永らえて祖国の土を踏んだとしても、祖国の人びとのベトナム帰りの帰還兵に対する態度は冷たく、死を選ぶ人びとも多かった。

 

 戦前の我が国の、“大東亜共栄圏”思考は、まさにこの考え方と同じである。国や指導者の考え方が大きく左右しているのであった。

だからこそ憲法9条をまもり、海外へ自衛隊を行かせない、殺させない、死なせない、ということが、現実の、しかも喫緊の重要な課題になっているのである。

 

 政府はいま、有権者となった高校生への教育の指針に「憲法9条を守れと教えることは偏向教育である」というとんでもない見解を発表している。それこそとんでもない偏向であり、考え方である。国の憲法を守るということの、どこが偏向なのだろう。諸外国では、公務員や兵士あるいは政府要人になる際には、国旗や聖書に手を置いて、「憲法を守る」と宣誓する国が多いのに。

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