シルクロード日誌

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巨星墜つ!−加藤九祚さん亡くなる

 160913  野口 信彦

 夕べは早くベッドに入ったので早朝3時には目が覚めた。

 いつものように階下に降りて録画した映画でも見ようとすると、きょうは早めに朝日新聞がコトンと玄関に落ちた。

 なんとなく見ていくと、小さな囲みで「加藤九祚さん死去 民族・考古学者」という記事が目に突き刺さった。

 一瞬“とうとう来るべきものが来てしまったナ〜”と思った。

共同通信が配給した加藤九祚さんのお写真

 

 

 8月19日から26日まで行ったトルクメニスタンの旅の帰り、ウズベキスタンのブハラ空港で偶然お会いしたのが8月24日の加藤九祚さんであった。いつもお見かけしていたあの九祚さんの姿ではなく、首がずいぶんと前に突き出たお顔であった。これは背筋、胸筋が弱って来た証拠だが、背もずいぶんと低くなっておられた。骨が縮むのである。あまりにも変わっておられたので、出発するときトルクメニスタンのマーリィの空港でも拝見したとき、別人だと思って声をかけなかった。それくらいの変わりようであった。

 

 ブハラの空港では、わたしたちの60〜70代のメンバーではなく、比較的若い、女性の多い方々とご一緒だった。お酒と一緒に、ことのほか女性がお好きだった加藤九祚さんだとは思ったが、お会いしたことは、このブログの8月31日に書いた。その時は「これからまた、立正大学の方がたとテルメズで発掘ですよ」とおっしゃられた。そして「野口さんはどこへ行っていらしたんですか?」といわれた。「これこれこうで、うちのクラブの例年のツアーで、トルクメニスタンへ行ってきた帰りですよ」とお話しした。94歳でまだ発掘かと驚いたが、それは先生の天職だと思っている当方としては、「お体に気をつけてくださいね」というしかなかった(この時は急な遭遇でしたので、写真はありません)。

 

 この5〜6年前までは毎年1月の,月例の「シルクロード講座」には、必ず加藤九祚さんにお話をお願いしてきたが、最近は途絶えていた。しかし今年、中央アジア関連の国際シンポジウムが六本木で開かれた時も、開会のあいさつをされて、お元気なお姿を拝見して喜んでいた。それがブハラでますますお元気な姿を拝見したので喜んでいたところだった。

 まさに、巨星墜つ!である。

 

 加藤九祚さんのこれまでの業績などは、すでにきょう報道されており、これから出るだろうから詳しくは触れない。だが、私たちの「シルクロード講座」やパミール中央アジア研究会でのお話し、あるいは特に酒を飲みながらのことが印象深い。

 

 報道では、9月3日に立正のメンバーとテルメズ入りしたが、体調を崩して7日から入院していた、とある。精いっぱい生きてこられて、天寿を全うされて私たちと幽明境を異にした。

 テルメズで亡くなられたということは、これ以上、悔いることのない生涯であったろうと思う。うらやましい限りであり、ただただ、ご冥福を祈るばかりである。

 親愛な九祚さん、あの世でも、うまい酒を飲んでください。

| シルクロード | 09:44 | comments(0) | - |
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