シルクロード日誌

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ウイグル人の生活習慣及び風俗・伝統あれこれ―5

「憧れのモスク」での礼拝

 

カシュガル市内は2〜3年ほど前までは狭くて悪路が多かったが、両脇にはポプラ並木が空に突き抜けるように聳え立っていた。シルクロードらしい光景である。そのポプラが知らない間に伐採されていた。カシュガルの住民たちは「あれで、ずいぶん給料以外に収入があった役人がいたんだろうね」と話し合っている。おかげで道路は広くきれいになっているのだが、そのかわり、都心部ではポプラ並木の美しい光景が少なくなってしまった。

礼拝の時間を待っている人たち。細長い絨毯は、膝をつき、手を着く

ためのもの。

 

お祈りはどこでもできる。しかし、これほど強烈な信仰心を見たことは、私にはない。

 

この日は金曜日のため、ドライバーのオスマンジャンがカシュガルのエイティガル・モスクで礼拝したいと数日前から言っていた。新疆でもっとも有名なエイティガル・モスクで礼拝を行なうことは、多くのウイグル人の憧れなのである。

私の車のドライバーのオスマンは、精いっぱいのおしゃれと沐浴をして、

憧れのエイティガル・モスク前で「写真を撮ってください」と言った。

 

彼の勧めもあって、多少の罪の意識を持ちながらも便乗してモスクに入り込み、写真撮影をした。礼拝をする彼は宿泊していたホテルでまず沐浴をする。シャワーを浴びて鼻の穴を洗い、歯を磨き、左手でおしりの穴を洗い、心と体を清めてから行く。ムスリムはみなそうだ。ついでに言えば、ムスリムは服を着たり、脱いだり、靴を履くなどのあらゆる動作は右から始める。なぜなら、左手は大便のあとを指で拭くので不浄の手だからである。だから必ず右手からの動作になる。そのことはクルアーンにも書いてあるのだという。

礼拝中のウイグル人

 

厳格なムスリムは礼拝を1日5回行なうが、毎日5回の礼拝を繰り返すとなると、かなりの時間とエネルギーを消費するだろうとつい思ってしまう。しかしそれは、誤った近代合理主義に基づく考え方であって、そこに執着していては絶対にイスラームの教えを理解することはできない。それどころか、イスラームと敵対する考え方になってしまう。だが、現実には、礼拝の様式もだいぶ省略されているようである。毎日5回、アッラーの神と対話ができることは、ムスリムとしては無上の喜び、なんで“大変”なことであろうか。喜びなのである。

敬虔な顔つきである。

 

礼拝中は人の前を通ってはいけないので横から撮る。しかしついにモスクの管理人に発見されて、“出ていきなさい”と静かに合図されたので、素直に外に出た。やはり礼拝の模様を撮影することはよくないことだった。

| シルクロードの光と影 | 10:38 | comments(0) | - |
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