シルクロード日誌

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ウイグル人の生活習慣及び風俗・伝統あれこれ ―28

さらにAさんの義理の兄で、村の元公安(警察のこと)部長だった人や、これも彼の兄の現役の校長先生など親類縁者も集まってくる。深夜までいろいろな話を聞く。彼のお兄さんの校長先生から学校の話も聞く。

前夜の宿泊先のヴァイオリンを弾いてくれたお嬢さん。

貧しい村だが政府の幹部になると格段の生活レベルになる。

 

 

夜明け前、小用を催して眼が覚めた。ウイグル人の部屋なので高い天井、裸電球1つ。電気をつけたら運転をするオスマンジャンが起きてしまう。我慢していたら、そのうち隣の部屋から奥さんが炊事の準備で動きだす音が聞こえ出したので、ソッと起きだした。外へ出たが、どこがトイレだかわからない。まさか庭先ではできない。そういえばどこの家でもトイレを教えてくれたことはない。いつも「小さいのはそこらでやって」と合図される。それはおそらく、外国人に提供するに堪えないトイレだからであろう。

新疆各地に行くとだいたいホテルに泊まるが、その際にホテルの私の部屋を訪れる人たちは、ほとんど例外なくトイレを使う。下痢の人が多いからだろうと思っている。

犬を飼っているのかと思ったら、これは狼の仔だった。

 

朝食後、またまた懇談になった。

 

「戦前、中国にいた日本人が悪いことをして迷惑をかけていますが、日本にいる中国人も悪いことをしているのを知っていますか?」と聞いてみた。「知っていますが、私は幹部だから、政府に言えないこともあります。しかし、そんなことより、『こんな貧乏なところで生まれても何もできない。なんでこんな貧乏なところで生まれたんだろう』と言う人もいます。お金がないので何も解決できません。個人個人というより、ウイグル人の伝統と習慣がなくなろうとしているのです。野口先生だから言いますが、やがて新疆ではウイグル語やイスラーム教の習慣がなくなってしまうかもしれません。私も『ひげを剃って仕事をしろ』と言われて剃りました。また『党員はお祈りをしてはいけない、イスラーム教を信じてはいけない』とも言われています」

 

もと公安局長だった彼の義兄は61歳だが、見た目では70歳に見える。彼も「昔、軍隊や公安局(警察署)に勤めていた時、家に帰ってくると罪滅ぼしに必死になってクルアーンを読み、神様にお祈りをしましたよ」と言う。

彼は1964年に人民解放軍に入隊すると同時に入党し、70年に除隊後、32年間、公安局(警察署)に勤め55歳の定年で退職した。

「これまでの人生は幸せでしたか?」

以前書いたのは間違いでした。かれはこの家の主人の義兄でした。

 

「毎日みんなと同じようなことをしており、その繰り返しです。やりたいことはいろいろあるが、金がないから何もできない。なんでこんな貧乏なところに生まれたんだろう。年金を毎月1500元もらっているので生活は何とかやっていける。文革のことは軍にいたので何もわからなかった」。

 

「なんでこんな貧乏なところで生まれたんだろう」という言葉は、この新疆の農村地域では共通の用語になっているようだ。

この方は、彼の母親だった。

13年もたつと記憶もあいまいになる

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