シルクロード日誌

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大相撲を論ず―6 相撲を教えるということ

まず、「相撲教習所」について

ここは、相撲界に入ってきたすべての新弟子に研修をしていますが、モンゴル人や諸外国から訪日した新弟子たちも当然、例外ではありません。そこでは日本の大相撲のことを教えます。

相撲教習所の看板。不鮮明ですが・・・

 

しかし来日したばかりの外国人少年・青年たちは、日本語が分からない場合が多いでしょう。日常の会話ができても、専門的な話は無理でしょうし、日本の高校に留学していたような青少年でも、日本語のボキャブラリーも少ないでしょう。ましてや相撲の世界の言葉や生活には全く未熟なことだと思います。

 

実技の指導員は、普通、力士経験者や現役力士が担当しています。現在は4名の親方と現役の幕下力士が指導しています。他方、教養講座は大学の講師や有識者などが担当しています。

(相撲協会のホームページから)。

肝心なことは“カリキュラム”と新弟子が理解できるかどうかの講義だと思いますが、果たして・・・・

 

 

朝食前の稽古でもありますから、空腹で勉強するどころではないでしょう。「相撲道の精華」などと言われて“なんのこっちゃ”となるでしょう。これは「研修」の形骸化につながりかねません。協会の立場からすれば、内容よりも“やった”という実績が必要なのでしょう。ですから、このことに対する解決策は、ある程度の出世を果たしてからの再度の「研修」が必要だと言えます。

 

教える基本は、日本の憲法の精神、法律とその考え方=人を殴ったり、人のものを盗んだら罰せられるなど=の基本を教えることだと思います。おそらくそのような機会はこれまでになかったことでしょう。

 

私の立場から言わせていただければ、「スポーツマンシップ」、「互いの技術を教え合う」、「科学的なトレーニング方法の交流を通してアスリート同士が技術向上を学び合う」などだと思います。あえて、現在の相撲の世界であまり使わない言葉を使いましたが・・・・

いずれも小さい時から相撲の世界に入ってきて、一般常識や法律を学ぶ機会が少なかったでしょうから、これらの修養は必要です。

両国国技館

 

さらにこの研修は親方たちにも必要です

親方にも必要だということは、親方自身も新弟子時代から長い間、相撲の世界にいました。何よりも現代に適応した組織運営や科学的な指導法を学ぶ必要があると思います。科学的な指導方法や一人ひとりに合った栄養や食事などは、当然、学んではいないでしょう。

超満員となったファン対象のトークイベント中の教室

 

ここの修養が足りないから、先輩力士からの「秘伝の教え方」のような非科学的・非合理主義的な指導方法がいまだに存在していて、それらもろもろを引き継いできていると思われます。

 

これは、昨日今日問題になっているような、国会の「相撲議連会長」が「相撲取りは体が大きいから・・・」と言う差別的な言葉とは無縁のことです。それぞれの専門家いわゆる有識者の専門性を求めて、誰でもが分かりやすい研修を受ける。合理的な考え方を身に着ける援助をしていくということの大切さを言いたいわけです。

かつて貴の花親方が相撲教習所の所長をやったことがありましたが、彼でさえもこの壁を打ち破ることができなかったから、大切な仕事です。

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