シルクロード日誌

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奥の深ーい北インド古典音楽〜ラーガの世界

4月14日(土)、恒例の第92回シルクロード講座が開かれました。今回は何と90回を超えたこの講座で初めてのインド、しかも北インド古典音楽。講師は大学在学中にインドの古典音楽に出会ってしまったバーンスリー奏者の寺原太郎さんと、タンプーラをさわり続けて下さった百合子さん。

 

 

まず、インドの広さ、多様性にびっくり。広さはEU(欧州連合)くらいあり、29州6連邦直轄領一特別区に分かれ、州ごとに言語が違い、それぞれ独特の歌や踊りがあり、独自の文化があるとのこと。人口13億人。公認言語21。つい最近これまで知られていなかった言語が発見?されたそうだ。こんなインドでも古典音楽は大きく南と北に分けられる。

紀元前、遥かヴェーダの時代に端を発し、16世紀ムガル帝国の治世下で宮廷音楽として大きく発展を遂げたのが北インド古典音楽。イスラム勢力の侵入によって南インドに逃れ定着したのが、南インド古典音楽だそうだ。古典音楽を聞くのは王様や貴族たち。インドの映画で私たちが耳にする賑やかな音楽とは全く別物の感じだ。

 

北インド古典音楽はラーガという規則に基づいて、その時、その場で即興で演奏されるという。ラーガには音階の上がりと下りが別だったり、音の使い方、装飾の仕方、演奏されるべき季節や時間帯、表現すべき感情などが決まっている。その決まりごとのラーガが数百から数千個あるとか、、、。ここで完全に目が点状態。

例えば時間帯では、朝(夜明け前)のラーガ、日の出後のラーガ、昼、午後、夕方(日没前後)、夜、深夜というふうに用いる旋律が異なるそうだ。夜のラーガと早朝のラーガを聞かせてもらったが、確かに違う。これに季節や月齢、恋、悲しみなどの感情まで加わったら、私たちにはお手上げ。でも向こうの人たちは、ちゃんと分かるのだそうで、夜に朝のラーガを演奏してはいけないのだそうだ。(今日はレクチャーだからOK)

 

それでも、この決まり事があるおかげで、インドで生まれ育った人でなくても演奏することができる音楽なのだそうだ。

 

タンプーラは調音された絃を指で撫でるように弾き続ける楽器で、声楽者に基音を伝える物だそうだが、バーンスリーやシタールなどのメロディを弾く楽器の裏でずっと奏で続けられており、聞いているとうっとりしてくる。

太郎さんのバーンスリー(竹笛)と百合子さんのタンプーラの世界に心地よくなったところで、時間切れ。

またの機会を期待したい。

そのあとは、参加者一同で懇親会。いつも懇親会に使っていた狛江の鮮の庄が改装中ということで、引き続き「みんなの広場」をお借りしての懇親会で、談論風発。楽しいひとときだった。(周東)

| シルクロード講座の報告 | 23:57 | comments(0) | - |
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