シルクロード日誌

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紛争激化の中東シルクロードが困難に直面しています

 日本からはるか離れた中東地域の現状を把握することは至難の業です。そして複雑極まりないこの地域のことは、私たち日本人にはなかなか理解できない事柄でもあります。

 しかしこの地域は、シルクロード研究者にとっては垂涎の地です。私自身は過去に、トルコ、シリア、ヨルダン、エジプトなどにはいきましたが、パレスチナ地域やイスラエルあるいはアフガニスタンやイラクなどには行っていません。いや、行くことが不可能なのです。

2014年7月8日〜8月26日のガザ侵攻

※5月14日の大量殺害事件関連の写真は入手できませんでした。

 したがって今日の写真はすべて、2014年7〜8月のイスラエルによるガザ侵攻時の写真を使用しています。

 

 ところ変わって、米朝会談が予定されていて、長年戦争状態にあった朝鮮半島にも平和が訪れる可能性が出てきました。私自身も何人かの仲間と、北朝鮮に行くことができたら、ぜひ、脊梁山脈(狼林山脈)や太白山脈などに沿った文明の交流路を訪ねてみたいとも思っています。まさに“シルクロードは平和とともに”ですね。まだまだ世界には、このような地域が残されているのですね。

 そこできょうは、各種の新聞記事を覗きながら、今回の出来事の本質と歴史的な由来や原因を何回かに渡って見ていきたいと思います。

イスラエルの空爆によって破壊されたガザ地区の家屋

 

 

 まず、エルサレムとは、なにかからいきましょう。

 エルサレムとは、中東にあるユダヤ、イスラム、キリストの3大宗教の聖地のことです。

 イスラエルは1948年に建国したあと、50年に国会が西エルサレムを「首都」と宣言し、67年の第三次中東戦争でヨルダン領だった東エルサレムを占領。東西を合わせて「首都」と定めました。しかし、国際社会はエルサレムの帰属はイスラエルとパレスチナの交渉で解決すべきだという立場をとりました。そのため、日本を含む各国は、イスラエルの主張を認めず、商都テルアビブに大使館を置いてきました(朝日)。

 

 

 アメリカのトランプ大統領が在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムに移した今月5月14日、イスラエル軍はパレスチナのガザ地区で抗議する人びとに実弾を発砲し、ロイター電によると58人を殺害しました。ガザの1日の死者数としては2014年のイスラエル軍によるガザ侵攻の戦争後、最多です。

 

 イスラエル軍はこの日、実弾や催涙弾で2700人を負傷させました。国連人権高等弁務官事務所の報道官は、ガザで人びとが抗議のため、イスラエルが設けたフェンスへ接近することはイスラエル軍が実弾を使用する理由にはならないと非難しました。

イスラエル軍の攻撃を受けたヨルダン川西岸の道路(2014年6月)

 

 

 パレスチナの抗議は、数万人が参加したガザでの行動のほか、ヨルダン川西岸各地で取り組まれました。トランプ政権が同日、新大使館で催した記念式典の近くでも、イスラエルのユダヤ人を含めて数百人が抗議しました。

 式典ではトランプ大統領が、あらかじめ録画した動画で演説し、「米国は常にイスラエルの親友だ」と首都認定と大使館移転を自賛しました。

 これに対しパレスチナ解放機構(PLO)のエレカト事務局長はパレスチナテレビで「移転のお祝いは、和平を埋葬するお祝いだ」と非難しました。

 パレスチナ側は15日以降も抗議デモを続ける予定で、発砲による犠牲者の拡大が懸念されます(赤旗)。

ハマースのものと思われるロケット弾により炎上するイスラエルの家屋

 

 イスラエルのやり方は、あまりにもひどい仕打ちです。パレスチナの問題を、アメリカのトランプ大統領は、アメリカ在住のユダヤ人からの支持を選挙で得るためにとった措置です。彼一人の利益と人気取りの為に数千人が死傷をするということに何の感情も起きないのでしょうか。これにはイスラエルやアメリカ在住のユダヤ人からも批判がだされています。

病院で治療を受けるガザの少女

 

 70年前のイスラエル建国で故郷を追われたパレスチナ人難民とその子孫は530万人を超えます。難民の帰還はエルサレムの帰属とともにパレスチナ問題の核心ですが、解決の糸口さえ見つかっていません。多数の犠牲者が出たパレスチナ自治区ガザ地区の大規模デモの背景には、何があるのでしょうか。  (続く)

| 中東問題、テロ | 11:44 | comments(0) | - |
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