シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
<< 第94回シルクロード講座は「雲南のお茶と古茶樹」 | main | シルクロードのブラックホール >>
シルクロードの天国と地獄

 きのう、南新疆から家族もろとも外国で生活をしている友人からメールが来ました。

 

 高齢で病気が長く続いている母親と6カ月間も連絡が取れず、やっとある方法で連絡が取れたといいます。

 77歳になる母親を介護していた妹が、「トルコへ旅行に行った」という理由だけで「再教育センター」へ6か月間、拘留・収容されていたとのこと。

 

 先日、池袋でラビア・カーディルさんの講演を聞いた時には、再教育センターでは数十パーセントの割合で“行方不明”=生涯、家族のもとへ帰れなくなる人=がいるといいます。

 銃殺されると、銃殺に使った弾薬の代金を遺族が要求されるとのこと。

 もちろん、棺の料金もです。

 

 その妹さんが収容所=刑務所から生還してきて分かったことだといいます。

 その国は、憲法に「基本的人権」も「旅行の自由」もちゃんと書いてあるのに、です。

 

 南疆の観光地に住んでいたその友人には、ウイグル人であっても職場がかなりの「高官」の弟たちがいます。彼らは“土曜日も日曜日もなく働かされて、地獄のような生活”を送っているといいます。

“地獄のような生活・・・”とは、私や私たちには想像もできません。

 

 もう彼らと私が会うことはできません。

 かれらが私たちのような外国人と会うということ自体が“スパイ行為”とみなされるからです。

 

 なぜ、このようなことになるのでしょうか?

 と、こんなことをブログに書いていると、今年のその地への私の旅行も空港でストップ=入国禁止されるのでしょうか。そんなことは許されません。

 

 

 そして、その友人には2か月前、孫が生まれたとのこと。写真が送られてきましたが、わたしの孫の「次」くらいにかわいい赤ちゃんです。

 これはこれで、もう一つの友人の“天国”でしょう。しかし、その喜びのなかでも、言い尽くせない悲しみと怒りがあります。

 

 私も負けずに孫の写真を送りました。でもその孫も、7月で8歳。9歳かな?

 

 今では、生意気なことを言って、おじいちゃんなど気にもとめません。

 それでも私はせっせと、次に会える時に向けて、かわいいプレゼントを買い続けています。おせじだけの「おじいちゃん、ありがとう」の言葉を期待して。

 

 わたしたちのこのような、小さな幸せさえ許されないということは、どういうことでしょう。世界でも最も裕福な大国を自負して、「新シルクロード経済圏構想」だとか「一帯一路」といいながらのこの所業をなんと説明するのでしょうか。

 

 

※今日はそのような事情ですから、写真はありません。

| シルクロードの光と影 | 06:16 | comments(0) | - |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>
LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
モバイル
qrcode
PROFILE