シルクロード日誌

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チベットのお祭りと草原

 午後、ゲンジャ高原を抜けて夏河(シャーホ)へ向かいました。アムドの草原の自然のなかを。

 ※アムドチベット語)とは、チベットチベット高原)を構成する地方のひとつで、その東北部を指す。

伝統的にチベット人とともにオイラトホシュート部を中心とするモンゴル人や一部のテュルク系などが多数居住してきた。当地に居住するチベット人はアムド方言を用い、アムドーワ(a mdo ba)と自称した。

現在も青海省には多数のチベット仏教寺院が残り、チベット人・モンゴル人の僧侶によって守られている。 (ウィキペディアより)

雨のアムド高原

 

 清王朝は、もともと「チベット国」だったこの青海地域と四川省のかなりの部分、雲南省と甘粛省の一部を無理やり切り取って、その後、青海省などと称させました。ですから、チベット・モンゴルのほとんどの人びとはここ青海省を「アムド」と呼びます。以前、ラサ市内から空港まで送ってもらう際、ラサのチベット人ドライバーとのこちゃんが喧嘩しながら会話するのに同席していたのですが、ここは主にチベット方言であるアムド方言で話しています。ラサのチベット語では通じないので、漢語で話していました。

 

 途中で「村の祭り」を見学することになっていました。会場に着くと祭りのイベントが終わったばかり。次のイベントまで1時間半から2時間くらい待つことにしました。

 そこには四川省の成都から来たという中年の女性が3人。何十万円もするようなCanonの望遠レンズを持っています。写真撮影の同好会かなにかでしょう。一見、日本人の中年女性のようでした。

以前は、漢人は日本人と違うことがすぐわかったのですが、最近では見分けがつかなくなりました。原因は、着るものが日本と変わらなくなってきたことと、詳しくはないのですが、お化粧が上手になったことのようです(この情報は日本人女性からのものです)。わたしはCanonのバッテリーが見つからなかったので、プロのカメラマンから勧められた小型の「SonyNEX−7」を持って行ったので、位負けしていました。

 

 

広場を囲むようにして多くの人びとが待っています。私に勧められてK老は、空いていた主賓席の椅子に座りました。わたしも同席。開始時間近くになってから、村の党の幹部の誰かでしょうかが現れました。露払いのような男が「幹部が来るから、どいてどいて!」と私たちを追い払いました。「私も幹部だから座る」(根拠はありませんが)と言いましたが、ダメでした。でも彼らは、ここでは権力者なのです。

 

 やはりお祭りだけあって女性たちの原色の衣服はとても美しいものです。その女性たちも驚くほど美しく、お化粧もとてもきれいです。

 男たちも民族色豊かな衣装をまとっています。やがてT女史がチベット女性たちと大声で笑いながら話しているのが見えました。“言葉が通じないはずなのに・・・”と思っていましたが、そこに「青海民族大学」の学生たち5〜6人も加わっていました。その1人が早稲田大学に2カ月間留学していたとのことです。

お祭りの女性たち。メガネの女の子は、私の知り合いの娘さんとそっくりです

T女史(左)が村のおばさんたちと交流

西北民族大学の学生たちと。右の男性が早稲田留学の学生

チベットの若い学生たちはみんな元気で楽しいです

おめかししてお祭り会場に来た女性たち

 

 しかも彼らの先生が「タシ先生」だといいます。タシさんは、のこちゃんの旅行会社の社長でもあります。彼は私が代表を務めている「日本シルクロード文化センター」の月例「シルクロード講座」で一度講演をしていただいたことがあります。奥さんが日本人ですので、よく日本へ来るようです。ですから、のこちゃんは彼ら学生たちの先輩にあたるのです。

 

 あちらでは、どんな職業の人でも副業を持つのは普通のことのようです。ちなみにトルコ語で「タシ」は、岩とか石のような意味ですが、チベット語でどのような意味なのか聞きそびれました。

 

 雨は次第に強くなる一方でした。寒くなってきて私も長袖シャツを着ました。が、彼らとの楽しい会話が続きます。気温は12度。さらに雨も強くなってきて、学生たちも帰るようでした。残念ながらわたしたちも祭りをあきらめて出発することにしました。ここの住民や学生たち、旅行者たちと触れ合うことができたことは嬉しいことでした。

 

 車が出るとまたもや渋滞です。前のほうで大型トラックが道路の路肩を踏み外して横転しています。やはり渋滞です。道路の路肩が軟弱でこんな大きなトラックは走れなくなるのですね。道路をつくる作業は、砂利を敷いたあとに固めて舗装をするというごく簡単な舗装のようですから、雨が降るとすぐに壊れるようです。

 

 あとから、再開されたお祭りの様子をのこちゃんのスマホで見ることができました。かなり激しい踊りを踊っていました。雨の中をみんな嬉々として踊っていました。

 帰国後、テレビの報道などで見たのですが、中国西北部からインドシナ半島にかけて、かなりの大雨で大きな被害が出ているといっていました。まさに地球規模の異常気象です。

車はアムドの草原をどこまでも走ります

| シルクロード | 10:46 | comments(0) | - |
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