シルクロード日誌

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寧夏回族自治区の銀川へ、そして賀覧山の岩画、まがい物の展示場へ

 汽車は夜行寝台で銀川へ向かう。我々みんな「魔の上海空港事件」の再来を危惧して、乗り遅れないように神経質に乗車しました。案内のスタッフの女性に、何度も「乗車時間になったら教えてちょうだい」とお願いしておいたのですが、その時間になると、やはり知らんぷりでした。出発の遅れは30分以上。

 

 H田さんだけ4人コンパートメントから外れて隣の漢人たちの部屋に移りました。漢語も多少できるのと、なぜか1人が好みのように思えましたので、私は「替わろう」とは言わなかったのです。S山氏は痛風とのことで酒は飲まないので相手はK爺だけ。しかし、早くに寝てしまったので、1人で手酌をと思ったのですが、T女史がビールをつき合ってくれました。やはり古くからの友達です。車内販売の温かいビールで・・・・

 寝台で1時ころ寝て、6時半に目覚める。

 

 6日朝、2時間遅れで銀川(ぎんせん)駅に到着。

 小太りのがっちりした体格の女性ガイドが出迎えてくれました。ガイド関係の学校で日本語を教えているとのこと。初対面早々に「ずいぶん遅かったですね〜〜」と文句。汽車が遅れたのは私のせいではありません!

 今度は以前の狭い車から14人乗りのマイクロバスに。

 

 そのまま銀川から北西60キロくらいにある「賀覧山の岩画」を見に行きました。ここはもう、寧夏回族自治区です。

 

 寧夏回族自治区は黄河中流域とゴビ灘(砂礫砂漠)と黄土高原が交わるところにあります。人口は620万人、そのうち回族は3分の1を占めており、中国では最大の回族密集地帯となっています(銀川で入手したパンフから引用)。

 

 ここの岩画は賀覧山の山麓の両側に約600メートルにわたって1000以上の画が彫られています。観光客用に木道が敷かれています

 岩画の多くは春秋戦国時代(紀元前770〜221年)に北方から来た騎馬遊牧民によって彫られ、その後も西夏の時代から、西夏が元によって滅亡させられるまで彫られ続けてきたとあります。

岩画の数々です

 

自撮りではありませんよ

 

  このような岩画は、中央アジア。キルギスのチョルポンアタ岩画博物館があります。ここは何度も行っているのですが、近年になってドイツの科学者集団が古くからの岩画を長く残すためだということで、なにやら薬品をかけたそうで、その失敗の跡が無残に残っていました。

これが中央アジア。キルギスのチョルポンアタ野外岩画博物館の岩画

スキタイがユキヒョウをつかって「マルコポーロ・シープ」を狩猟している図です

 

  また、河西回廊をハミに到達する手前にも同様の岩画を見たことがあります。残念なことに、それらに関する説明やパンフレットが存在しないことです。どこかにはあるのでしょうが・・・・

  いずれも観光客招致に忙しく、そこまで頭がまわらないのかもわかりませんが、この傾向はどこの観光地でも同様です。

 

 

 どのような岩画があるかというと、人面像のほかに動物画、当時の人と動物・家畜との生活が描かれています。中には岩画の横に西夏文字が彫られており、説明文によると「繁栄」という意味のようです。北方騎馬民の記録が岩に描かれている貴重な岩画となっています。

 岩画を見てから出発前にトイレに行きました。2〜3分で出てくると外は大雨。豪雨です。

旅の心得は、トイレがあるところでは必ず用を足しておくこと、です。

 

 岩画から車に戻ると車内は煙草の煙とにおいが充満。ドライバーにはガイドを通して車内でタバコを吸わないようにと伝えると、典型的な“ふくれっ面”。

 これはこの先が思いやられるなと思ったので、ガイドさんと相談。明日から別の車とドライバーに交替してもらうように話す。

 

 そのガイドはというと、いろいろこまごまとしたことは言うのですが、自身は助手席に座ってスマホにかじりついたままです。いえ、これは彼女がサボっているという意味ではなく、仕事の相談ごとのようです。

 

 この後のコースの時間配分、所属する会社との打ち合わせなどなど。しかし、賀覧山と岩画の紹介やこれからの日程などのアナウンスはありません。特筆して注意したことは、助手席に座っていても、あの中国人女性特有の頭から突き抜けるようなカン高い音声で会話します。そのボリュームは並外れて大きいのです。さすがにそれには「もう少し小さい声で話してくれ」と注意しました。

 

 しかし、彼女は教師です。生徒に教えたり指示することには慣れていても、人から支持されるなどという習慣がないようです。軽く私をにらみつけます。この辺の駆け引きは慣れていますから、ときには恫喝まがいの言い方をしたり、ときには“お願い”を強調してみたり・・・世話がやけます。

 

 ドライバーと車を替えること=中国では客の乗る車は多くの場合、ドライバーの持ち込みです。TOYOTAのマイクロですから、日本で1千万円とすると関税が高いですから、こちらでは2千万円するでしょう。ドライバーだけ替えるということはできません。

 

 その次には、出発前、自分のあまりの忙しさでよく注意していなかったのですが「水洞溝区」というところへ向かいました。

 パンフによると、ここは旧石器時代の「遺跡」ですが、発掘されたものもあるようですが、多くは、観光用に造られたものもあるようでした。それと「万里の長城」を併せ持ったということが特徴とか、なんだかよくわからないところでした。

 

 私自身は、出発3日前まで北九州の沖ノ島・宗像神社関連施設群の研究旅行をしていて、あまり印象に残っていなかったのです。「水洞溝区」についてガイドに聞いても夏休みのアルバイトなのか、自分でもあまりよくわからないようです。そのようなときは、話を違うところに持っていくのが彼ら彼女らの特徴だということもよくわかりました。決して、「わかりません」とは言わないのです。

 

 

 

| シルクロード | 09:23 | comments(0) | - |
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