シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
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第101回シルクロード講座「モンゴル遊牧民の暮らしと文化」報告

FB_IMG_1552351898601.jpg4月13日(土)の第101回シルクロード講座は、以前この講座でカザフ刺繍の話をしてもらった廣田千恵子さんの紹介で、西村幹也さん(北海道在住、NPO法人北方アジア交流センターしゃがぁ代表)にお願いました。

「遊牧の民の調べコンサート」を聞きにいかれた方は、MCをやられるので、ご存知かもしれません。

北海道羊蹄山麓に北方アジア遊牧民博物館を2016年10月8日にオープンして、「草原での生活」「タイガでの生活」「アルタイ山脈での生活」「宗教と音楽・美術」の4つのコーナーで、貴重な民具類を展示しています。
文化人類学や宗教人類学を専門とし、モンゴル地域のフィールドワークを20年以上に亘り行い、シャーマニズムやツァータンの生活の研究を中心に、カザフの文化研究やタヒ管理センター支援、ゴビ地域へ馬頭琴を届ける活動などを行っています。

日本国内でコンサートや写真展なども精力的に開催。『もっと知りたい国モンゴル』(心交社2009)の他、共著多数。風の旅行社のモンゴルツアーのガイドもされています。

 

P4130143.JPG お話は「北アジアの遊牧世界」の概要から始まりました。北アジアの地形を示してモンゴルの位置するところを、また、その自然環境の特徴から遊牧生活・移動生活が合理的であること、直接的自然環境資源はほとんどないので、家畜(ウマ、ウシ(ヤク)、ヒツジ、ヤギ、ラクダ)は食料も、衣料も、燃料(糞)も供給してくれる貴重な財産であることなどを知りました。

遊牧生活によって育まれる基本的なモノの考え方は、1人ですべてのことが出来なくては生きていけないということでした。分業はなし、その時やれる人がやれることをやる。見習いたいですね。

 

遊牧民にとっての自然理解の常識、・土地は誰のモノでもない、・自然界に境界線はない、・人はP4130146.JPG地上に生きるモノ(地面の下は別世界)、・家畜は人のものではない(天のもの)。私がモンゴルに行った時、草原に移住して来た農民が畑の周りに柵を作り、入り込んで来た家畜を撃ち殺してしまうという話や、ゲルキャンプで、ごちそうにヤギを1頭屠ってくれ、天寿を全うしたヤギの毛皮、肉、内蔵のすべてを使い切っていたのを思い出しました。
遊牧民による土地区分の話も、スライドの映像と随所に遊牧民の暮らしが折り込まれて、とても分かりやすいものでした。

 

シルクロード文化センターのツアー、今年はモンゴルということもあって、参加予定者も聞きにいらして、旅の具体的な質問もとびかっていました。

 

現地に通い続けて遊牧民とともに暮らした西村さんならではの興味深い話に、あっという間の3時間でした。(周東)

 

 

 

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