シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
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いま、改めてスポーツ・オリンピックを考える

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開幕まで、1年を切りました。

しばらくぶりのこのブログでは、中央ユーラシアの歴史や様々な出来事を発信してきましたが、私のもうひとつの「本職」はスポーツやオリ・パラなどです。本職と言っても賃金を得る職業ではなく、スポーツ運動やスポーツ研究者としてスポーツの様々な場面で参加しているものです。

 

オリンピック・デーをご存じですか?

 

 皆さんは6月23日という日が何の日なのかご存じでしょうか?

1994年に制定された「オリンピック・デー」なのです。

 第二次世界大戦後の1948年、国際オリンピック委員会(IOC)は第42次総会において、1894年6月23日のIOC創設を記念し、ここで近代オリンピックをスタートさせることを決めた日です。そしてこの日をオリンピックデーとすることを決めました。

 「スポーツを通じて相互理解と友好の精神をつちかい、平和でより良い世界の建設に貢献する」というオリンピズムの普及と、さらなる理解を得るための活動がオリンピズム・ムーブメントです。世界各国のNOCは、そのために様々な活動を行っています。

 

オリンピック・ムーブメントの頂点はオリンピックの開催です。

 オリンピックの開催は、人びとに大きな夢を与える最大の祭典です。同時に、オリンピックの基本精神と理想を多くの人びとに理解してもらう最高のオリンピック・ムーブメントでもあります。

 

 なぜ、「五輪」というのでしょうか?

 これは事情を知れば、“ああ〜、なるほど”と思います。今は亡き川本信正さんというスポーツ評論家がいました。元読売新聞の記者でした。川本さんがスポーツ記者の頃、オリンピックという文字を書くときにかなり字数を取ることに悩み、なんとか短く書く方法はないものかと考えた結果、五輪マークからヒントを得て「五輪」としたことが始まりです。

 私も川本さんの生前、何度もお話を伺うことがあり、そのことは知っていました。最初にお会いしたのは1970年代の初めころだったと思います。

 私たちは1965年11月に「新日本体育連盟」という、体協(日本体育協会、現在の名称は日本スポーツ協会。わたしたちはすでの20年以上前に「新日本体育連盟」から「新日本スポーツ連盟」とその名称を変更させています)とは全く性質の違うスポーツの全国組織を発足させました。基本的な考えは「いつでもどこでもだれでもがスポーツを」と「スポーツは平和とともに」でした。川本さんはこの全く新しいスポーツ団体の誕生を見て、「東の空からスポーツの希望の星が日の出のように昇った」と述べて感激したそうです。わたしは創立の年の2月に、その分野で働くために、北京体育学院(現在は、北京体育大学)留学したのです。

 

 もう少し話を進めます。

 オリンピックを開催するのは国ではなく「都市です。

またNOC(国内オリンピック委員会)は、IOCの下部団体ではなく平等の立場です。スポーツは誰に対しても平等だという考え方から来ています。ですからIOCが認めていないNOCやIF(国際競技団体)も存在しているのです。

 

 もう少し話を進めます。

 1983年のIOC総会で、当時のサマランチ会長は、1976年のカナダのモントリオールで開催されたオリンピックが財政的には大失敗し、42年が経過した2019年の今もその負債を市民が返済しているという事態に考えが至ったようです。

「スポーツで平和を守れるのであれば、オリンピックは残さなければならない」という考えから「プロを導入する」方向に大胆に舵を切ったのです。しかし、プロを導入したことからくる、「負の遺産」も大きく残されているのも事実です。アメリカのテレビ局の時間が最優先されるような・・

 最後に。オリンピック・ムーブメントの真意は「平和と友情」です。主催の東京都と組織委員会は、あまりそのことには熱心ではないようです。そのことよりも、1945年までアジアの各地を日本侵略軍が襲って各地・各国の人びとを虐殺した象徴であった「旭日旗」をオリンピックに持ち込もうとすることのほうが熱心なようです。

 さらに、この「平和と友情」の精神が欠けた国際大会では、ただの世界選手権になってしまいます。「戦争をやめよう、軍隊を持たないと世界に宣言している日本という国が、わざわざその憲法を変える必要は全くない」ということも大切なのですが、そのこともあまり多くは語りません。

 繰り返しますが、オリンピックの基本は、平和と友情なのです。

 

 

 

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