シルクロード日誌

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WHOからブルーインパルス

アメリカのトランプ大統領が29日、WHO(世界保健機構)との関係を断絶すると表明しました。

新型コロナウイルスの収束に向けて国際社会が一致して協力し合うことが不可欠な今、これは世界各地から批判されるべきことです。

 

WHOの活動に批判があるならば、WHOの一員として批判し、是正していくべきなのですが、彼には、世界がどうなろうとも秋の大統領選に勝つことしか考えていないのでしょう。トランプは同時に、中国の全人大で「国家安全法」を香港へも導入することを決めたことに関して、香港に対する優遇措置を撤廃する手続きを始めると発表しました。

 

これは全く困ったことですが、アメリカの中央情報局(CIA)を経由した、ヴォイス・オブ・チャイナとヴォイス・オブ・チベットがあります。この双方の地における中国当局の弾圧や政策を暴露して、世界に訴える役割を持っているのですが、これを理解し、まわりに説明するのに困っています・・・

ウイグル人やチベット人にしてみれば、“敵の敵は友人”だというのでしょうが、ハテサテ・・・

 

「困っています」と書きましたが。こう考えればいいのだと思います。CIAは世界に名だたるスパイ組織です。その情報をもとに世界の各地で政権を転覆させたり、反乱分子や軍部にクーデターを起こさせるなど悪逆の限りを尽くしてきました。一方で自由の女神に象徴されるように、自由と民主主義を標榜している国ですから、ウイグルやチベットの人びとに心を寄せてその戦いを世界に知らせていく、と、これは褒めすぎですかねェ〜〜。ともかくウイグル人やチベット人が大いに助かっていることは確かなようです。

 

きのうかおとといのテレビで、チベットにおける「パンチェン・ラマの転生」が放映されていました。これも説明することが難しいので、困っています。

21世紀の今、科学を無視して、唯神論の立場で世の中を判断することは非科学的なものだということは重々承知しているのですが、チベットの人びとが定めたダライ・ラマやパンチェン・ラマの継承方法を、他人があれこれあげつらう必要はないものとも考えています。

 

数十年前、山仲間たちとチベットのラサから聖なる山カイラスに向かう旅の途中、夕食時のテントに入り込んできた小さな虫や蚊のようなものを、手をはたいてつぶそうとする日本人に対して、ドライバーたちは「いけません。この蚊は前世、人間だったかもしれないですから・・・」と言われて驚いたことがあります。

チベットの首都ラサの中心的な寺・ジョカン寺で五体投地をするチベット人

同上

 

前夜、そのような出来事があった次の日、ランクルが小さな川を渡渉するとき、上流からたくさんの魚が流されてきました。すると驚いたことにドライバーたちは、次々と車から飛び降りて、それぞれ木や棒を拾って叩きつけながら魚を取り始めたのです。その日の夕食はおいしい焼き魚だったのですが、前夜の彼らの話は一体、何だったのだろうかと思ったものです。

 

「山川出版」が2010年(1版3刷)に発行した『中央ユーラシア史』小松久男著 では、チベット学の権威である石濱裕美子さん(早稲田大学教授)が「チベット仏教と王権」でこう書いています。

ジョカン寺の修復作業に無償動員された市民たち。

そのまなざしには中国の権力者たちへの怒りが込められていました。

ただ、作業をしながらの彼女たちの歌声は、天使のような歌声でした。

 

 

転生は地獄・畜生・餓鬼・天・人・阿修羅という「六つの生存領域=六道輪廻=りくどうりんね」のなかでおこなわれ、悪い行為を積めば、地獄・畜生・餓鬼などの悪しき境涯(悪趣=あくしゅ)に堕し、善い行いを積めば、天・人・阿修羅などの善い境涯(善い趣)に生をうけることができる。また始まりのない昔から繰り返されてきた輪廻は、すでに命あるものを、かつての父、母、子として関係づけるため、仏教徒はすべての命あるものにたいして慈しみと憐れみ(慈悲)の心をもつことが要請される。

彼女は5月30日のテレビでも、“素朴な”質問に終始、困った顔で渋々、回答していたのが印象的でした。たぶん“こうやって説明しても理解されないだろうな”と思いながらでしょう。

おわかりになりましたでしょうか。私は3分の1くらい理解できましたが・・・

ダライラマのいたポタラ宮。かつて5000人ほどいた僧侶たちは

15年ほど前では「チベット人の僧侶は12人だけで、

あとは中国の若い兵士が変装している」とのことでした。

 

23年前のカイラスへの旅は、毎日、このようなスタックが10回以上繰り返された

チベットのある部族の青年たち。彼らの親の代までは、旅人を捕まえて

強盗・殺人・レイプなどをし放題でしたが「1年に1度、仏さまにお祈りすれば

罪は消える」と豪語するものもいたといいます。

 

きのうブルーインパルスが20分ほど東京上空を乱舞しました。「コロナで困っているときに、無駄な税金を使ってそんなことをするものではない」との批判が多かったですね。子どものころから飛行機が好きだった私と、今プロの航空写真家として生きていて、ドローンを生業としている息子は別の考えです。息子は「左の人は批判しているけれど、見て感動できるものの美しいものは美しい」と言っています。

 

私は?ちょっとコメントを考えています。きょうには間に合わないと思いますが・・・

| シルクロードの光と影 | 16:52 | comments(0) | - |
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