シルクロード日誌

日本シルクロード文化センターのブログページです。シルクロードに関する情報、コメント、旅日記などを綴ります。
ウイグル人の血の叫びを聞きました

この集会の中心メンバーは水谷尚子さんです。今朝見た彼女のフエースブックでは、こんなことがありました。

集会を取材したいメディアには「登録」をお願いしてきたが、ただ一社フジテレビだけが、何度言っても登録をしないで会場に来て、無断でウイグル人をロビーに連れ出してインタビューをするなどの行動をとったと非難しています。

水谷さんのフエースブックには、そのフジテレビの報道がありました。そこには櫻井よしこという怪物までいました。

 

反共を是とする会社ですから、掟破りまでしてそのような行動をとるということは、“あのフジテレビだからそういうことをするんだよな”と思う人もいると思いますが、声を上げて批判しなければなりません。

私は重いカメラを担いでいったのですが、おかげで一枚も撮影しませんでした。

 

10人近いウイグル人の証言から

イリハムさんは私が昔からよく知っている人です。

・多くの在日ウイグル人が困難に陥っていることの一つが、パスポートの期限が切れているということです。中国大使館に行くと「自分の故郷に帰ってパスポートを更新しろ」というが、帰ればそのまま拘束されることは明らか。

・もうひとつは頻繁な「無言電話」。それは暗に「お前の動きをすべて把握しているから黙っていろ」という脅かし。

・きょう、ここで承認に建てるのは私を除いて9人くらい。それ以外の数千人の在日ウイグル人は恐怖におびえてここに立てないでいる。

☆きのう私のメールにも「野口さん、新疆のおいしい料理が懐かしいですよね。今度一緒に新疆へ行きませんか」という怪メールが来ていました

☆このパスポート問題は、現在日本政府は、期限が切れても延長を黙認しているという状態になっています。以前、エジプト政府はパスポートが切れたウイグル人を強制送還しました。このような措置をとるのでなく、自動的に延長を認めてほしいということが彼らの希望だといいます。

ウルムチ事件10周年を期して

ウルムチ騒乱事件では数千人が行方不明になっていますが、政府は百数十人の死者と偽っています。

この事件のあとかなりたってから北京の中央民族学院の教授をしているウイグル人がアメリカのメディアの取材に答えて逮捕され、無期懲役になった事件が起こりました。

・現在の状況のもとで、100万人くらいが拘束されているといわれていますが、ウイグル人はもっと多いと感じているようです。2〜300万人ではないだろうかと。

・その中で特徴的なことは、ウイグルの独自の文化を支える著名人が特に多いことです。そのような著名人が大量に一斉に姿を消すということがこの問題の特徴のようです。

・2か月、3か月前に、突如として拘束されて行方不明になった家族の元へ、死を知らせてきました。当局は「彼(彼女)が自主的に再教育を受けに来た」という。このように家族や親族の関係がグチャグチャにされているのが現在の新疆のウウイグル人家庭です。証言はまだまだ続きます。

何人目かに登場したイリハムさんの妻

彼女の兄は42歳、新疆大学卒業。

18年1月、兄夫婦と次兄の嫁が突如行方不明に。

19年5月に釈放されてきたが、それ以降、行動が規制されている。

範囲は彼らの住む団地内だけに限られています。

心臓を適出される恐怖 あるウイグル人

兄が友人の誕生祝いに行って、そこでそこの家族とともに拘束された。兄は若いので、最も恐れたことは「臓器移植」で心臓を取られることだった。

子供が留学しているので・・・・

彼女の兄は新疆大学の教員だったが、ムスリムの食堂でハラム(豚肉の入らない料理)の食事を食べると罪になるという。豚肉しか食えないという拷問状態になっている。

2〜3日後、ウルムチの母親に「なぜ、娘が日本に行っていることを言わなかったのだ」と脅かされた。その母は脳梗塞で倒れたので、19年4月に替わりに姉が拘束された。

 

証言はまだまだ続きます。

| ウイグル情報 | 11:14 | comments(0) | - |
ウイグル人の血の叫びを聞きました

きのうの6日。超多忙な中、お茶の水の明大リバティタワーで「ウイグル人証言集会〜〜中国新疆ウイグル自治区・ムスリム強制収容を語る〜〜」という集会に行ってきました。共催は、明大中国研究会とアムネスティ日本。

 

メヒルグ・トゥルスンさんという女性の知識人が亡命先のアメリカからビデオやスカイプで出場。久しぶりに美しいウイグル語をたっぷり聞きました。

そのあとは、10人近い在日ウイグル人から血を吐くような証言の数々。

題して「在日ウイグル人の置かれた状況について」。

 

ここでは証言を中心に書きますが、私の得た情報や当日配布された資料や最近の新聞報道なども参考にして書いていきます。

 

どこの国のものかはわかりませんが、衛星通信を分析すると、新疆の新しい収容所らしき建築物が大量に増えているといいます。

ところがこの日の報告で驚いたことがもう一つあります。火葬場が爆発的に建設されているというようです。

もともとムスリムのウイグル人は100%が土葬です。ウイグル人にとって火葬などということは、これほど忌まわしく許しがたいことはありません。許しがたいということは近年の新疆ウイグル自治区の出来事のほとんどがそうなのですが・・・・・

 

もうひとつ驚いたことは、ウイグル人の各家庭に漢人が強制的に住み着いているということです。理由は「監視のため」です。

監視といえば、街頭やバス停などはもちろん、各家庭の玄関先や路地に至るまで「監視カメラ」が網の目のように張り巡らせているということもそうです。

 

すでに中国の国家安全委員会の予算は軍事予算の総額を上まわっています。

それほどの国家予算を少数民族の弾圧や中国人一般に対する監視体制に途方もない国家予算を費やしているのですね。

この費用を民族間の団結や人権尊重などにその予算を費やせば、中国はもっともっと発展し、世界から信頼されるとおもいます。

 

まだまだ深刻なことが起きています。

ムスリムのウイグル人は絶対に100%豚肉を食べません。それが収容所では、朝は「マントウ」にスープ、昼は「豚まん」(豚肉の入ったマントウ)だそうです。それは死ぬほど苦しいことで、絶対に受け入れられないことだそうですが、当局の弾圧は、これくらいでは、まだまだのようです。

 

余談ですが、私の調べたところでは預言者のムハンマドは、この教義を伝えるときに「例えば砂漠の真ん中で食料が一切なくなった時に、そこに豚が居れば、それは食べても良い」という教えがあるそうです。しかし、一般的に絶対に食べられないと分かっている豚肉を食べさせることも、拷問です。

 

(この日は、許可を得たメディア以外は写真撮影を禁止でしたので、今日のところは写真がありません)。

 

| ウイグル情報 | 10:17 | comments(0) | - |
ウイグルの報道とは・・・

きのうの朝日新聞朝刊を見て驚きました。一面のトップの記事です。

ウイグル族女性「私は中国人」新疆ウイグル自治区「再教育施設ルポ」という記事が躍りました。

“やっと朝日もウイグル人の苦しみを理解して報道するようになったか〜〜”と驚きながら読みました。

 

記事の内容は中国当局の主張をそのまま掲載しています。

取材先は南疆カシュガルの市街地から30分ほどのシューロー県(漢字のシューローの文字が出てきません。ローは「勒」)にある「職業技能教育訓練センター」です。

これがきのうの「朝日」です

 

余談ですが、私が新疆に一人の友人もいないときに、初めて単独で新疆を訪問したのが、この県の県庁でした。驚くことにカシュガルの空港に着くと、県長自らが出迎えてくれ、トヨタのランクルが2台、乗用車が3台もわたしを出迎えてくれました。わたしを、かなりの日本の大物だと思ったのでしょう。毎日、大歓迎。朝・昼・夜の食事も大変豪勢なものでした。しかし、私が嘘をついたわけではないのですが、大物ではないと分かってからは、ウイグル人の中国語通訳の青年一人が付き添ってくれただけでした。しかし、そのおかげでウイグル人の実際の姿を知ることができたのです。

 

記事ではまず「週1帰宅も可」として当局の言い分をそのまま載せています。なんということでしょう。いま、国連の舞台をはじめ日本でも大きな問題になっている客観報道がないのです。これは中国当局を忖度していることの何ものでもないことだといえます。

 

囚われているウイグル人たちが、外国取材陣の前で本当のことを言えると思うのでしょうか。「私は私の意に反して囚われている」と。もちろん、取材に制限があることをわかります。

 

2007年7月5日のウルムチにおける残虐な殺戮の後日、“夫が帰ってこない”と100人余りの主婦たちが、各国取材陣の前に口々に訴えました。世界の報道は、その主婦たちをいっせいに報道しましたが、翌日から彼女たちの誰一人として人前にも家族の前からも姿を消したことを報道してはいません。

2009年7月のウルムチ市街地で「夫を返して!」と叫ぶウイグル人主婦たち

軍警の弾圧にも負けまいと抵抗する主婦たち。

彼女たちはこの日を境として姿を消した。

 

朝日の特派員がそれらのことを知らないはずがありません。

これはどうしたことでしょう。まさか中国当局を慮ったわけではないでしょうね。

 

昨日今日の在日ウイグル人はこのことを大騒ぎして批判しています。

いわゆる、ネトウヨも、ここぞとバカラ朝日を攻撃しています。

朝日よ、これらの批判・攻撃にきちんと反論せよ!

 

 

| ウイグル情報 | 11:37 | comments(0) | - |
ウイグル人の友人が還ってきました

4月3日水曜日の午後、かなり深刻な会議をしているところへスマホに電話がかかってきました。ウイグル人の私の最も親しい友人Nさんからでした。

「おおっ!Nさんか、生きていたのか!!!」と驚きの声をあげました。みんなも何ごとだろうと驚いていました。

 

30秒も話をすると切れてしまいます。もう一度かかってきた電話では「ここではいつもこのようなことがあるんですよ」といいますが、この後は互いの家族の様子を話すくらいしか話せません。当局がちゃんと聞いているからです。

 

彼のように、旅行会社のガイドですと多くの外国人と接します。普通ですと、このようなウイグル人は、みな、「再教育センター」入りが必要となるのですが、(おそらく)あまりにも多くの人を強制収容してしまったので、会社でも人手が少なくなってしまったのでしょう。奥さんも一緒に過ごしているとのこと。

とにかくこれはこれで、涙が出るほどうれしいことでした。

でも、まだまだ数多くの人が強制収容されています。

 

 

べつのはなしですが、きのう、今はなくなった「シルクロード倶楽部」の元会員という友人から、「部屋を整理していたら『ウイグル語辞典』」が出てきましたので、お入りようでしたらお送りしましょうか」というメールが来ました。

 

その倶楽部のボスは、“ウイグルの独立運動をやるから・・・”という理由で、せっかくの倶楽部と事務所を閉鎖してしまいました。

 

それはそれで残念だったのですが、事務所の中でも「北京オリンピックに行ってだれか爆弾を投げ込んでチャンコロを殺して来い」というような会話が飛び交っていました。私はその場で「ちゃんころ」という言い方に抗議をしました。

 

シルクロード関連というと、えてして“少数民族を弾圧する憎い中国共産党”という構図が出てきます。

中国共産党や中国政府が嫌いということはあっても、それはその人の思想・信条の問題です。しかし、その手段として爆弾を投げ込んで来いということは論外です。これこそテロ行為です。

 

わが国では歴史のある反共右翼の団体や人物がいます。

しかし、その多くは非合法な形で暴力を使い、麻薬やなにかを取引したりします。

いわゆる非合法な部分を数多く持った団体や個人が多いといえます。

ですから、ほとんどすべての日本国民から唾棄され、嫌悪されているのです。

 

一般に、すべてではありませんが、特に中国周縁の諸民族(私は極力、少数民族という言葉を使用しないようにしています。なぜならその言葉は、多数民族が少数の民族を虐げ、弾圧するというイメージがあるからです。)は、日本へ来て数年が過ぎたとしても、日本の政治状況や諸政党の主義・主張や傾向、あるいは政党分布などをわからないでいます。

それでいて、さまざまな右翼団体や個人は、悪意を底に秘めて、“ウイグルを助けよう”などといいます。

私はこれまで数多く、そのような場に何度も遭遇してきました。

 

自分の国の独立や運動は、自分たちの努力と力で進めるべきことです。

かつて、1944年に「東トルキスタン共和国政府」が樹立されるであろうという寸前に崩壊した原因は、第二次世界大戦で戦勝国同士の闇取引で、ウイグルの人民が、それまで支援を受けてきたソ連から裏切られて崩壊・壊滅した教訓がありました。

国際的な世論の支援は求めても、武器やお金をもらっての独立運動は必ず失敗します。

 

我が国でも「日本ウイグル協会」などを応援している右翼団体があります。

ウイグル人の幹部たちの多くは、私の言うような事情や関係を知りません。

反共右翼は自分たちの活躍する場を、虎視眈々と狙っているのです。ウイグルのことなどはどうでもいいのです

 

実は恥ずかしながら、65年も前に亡くなった私の父親は、戦前は100人近くもの社員(子分ですね)を抱えていたヤクザの親分でした。

1970年頃、日活の映画で、渡哲也が主演した「暁の挑戦」という映画のモデルでもありました。

私の叔父(父の義兄)「中田峰四郎」は、戦前、張作霖とも親交のあった右翼の大立者でした(ウィキペディアで「鶴見騒擾事件」をひいてみると出てきます)。ですからそのような事情や関係や状況はよく理解できるのです。

| ウイグル情報 | 11:33 | comments(1) | - |
100万人のウイグル人やカザフ人たちを救って!

26歳のカザフ人学生、ボタ・クサインさんとその家族は、2013年に中国・新疆ウイグル自治区からカザフスタンへ移住し、そこで幸せに暮らしていました。ところが、2017年11月、父親が治療を受けるために同自治区へ戻ったきり、帰ってきませんでした。

 

3カ月後、「再教育のために」強制収容所へ送られたことを親族から聞かされました。父親の消息は、依然として不明です。

 

ボタさんの話は、めずらしいものではありません。

中国・新疆ウイグル自治区では現在、100万人にのぼる人々が、不当に拘束されているとみられています。その多くはイスラム教の信仰を持つウイグル人やカザフ人たちで、宗教・文化を大切にして暮らしている人たちです。

この拘束は、国家と中国共産党への政治的忠誠を強化させるために、信仰や文化的アイデンティティを捨てさせようとする中国政府の取り組みの一環です。

 

100万人にも及ぶウイグル人やカザフ人たちの不当な拘束をやめるよう、中国政府(駐日中国大使)に要請してください。

 

新疆ウイグル自治区では、治安強化の名の下に「脱過激化条例」が2017年3月に制定されました。それ以前から行われてきたウイグル人たちの収容などの弾圧は、この条例制定以降、さらに激しさを増し、ボタさんの父親のようにテロや過激派と無関係の人が、大量に拘束されています。

 

この条例は禁止事項として、「正常でないヒゲを蓄えること」「公共の場で全身を覆うニカブや頭を隠すヒジャブを着用すること」などを列挙しています。同条例のもと、「定時にお祈りすること」「イスラムやウイグル文化に関する書籍を所持すること」「飲酒を断ること」「国外へ留学すること」「国外と連絡を取ること」も、「過激派の徴候である」と見なされかねません。

 

ボタさんの親族も、疑われることを恐れて、連絡を絶ってしまいました。

条例は2018年10月に修正され、収容先として「職業技能教育研修センター」が設けられることになりました。同センターについて自治区人民政府主席は、「テロと宗教的過激派を育む環境と土壌を取り除くことを目的に、共通語(中国語)教育、法知識教育、そして職業訓練を無料で行っている」と説明し、上述のような大量拘束を正当化しようとしています。

 

しかし、同センターでは拷問や虐待が行われており、死者すら出ているという情報が、ひっきりなしに寄せられています。

| ウイグル情報 | 03:20 | comments(0) | - |
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